電気通信事業者協会が発表した資料によると、2007年12月の携帯電話の契約数の合計は、1億52万4700件で、11月の9,997万200件から0.6%増加して、ついに1億台を突破した。
2007年は、サービス料金の引き下げでNTTドコモ、au/KDDI、ソフトバンクモバイルが熾烈な顧客獲得競争を展開。契約の純増数で、NTTドコモの伸び悩みとソフトバンクモバイルの快進撃がニュースとして何度も報じられた。ソフトバンクモバイルが純増数でトップに立ったのは2007年5月で、それ以降12月までトップを走っている。au/KDDIは比較的堅調を保っていたが、KDDIはツーカーユーザーが減少の一途をたどっているため、両者を合わせた数字ではKDDIは、ソフトバンクモバイルにトップを譲らざるを得なかった。
上のグラフは2007年の3大キャリアの契約純増数の推移を比較したもの。KDDIはauとツーカーの合計ではなく、auのみのデータをもとに作成している。2007年後半は、NTTドコモの横ばい状態を尻目に、auとソフトバンクモバイルは接戦を繰り広げている。しかし、12月にNTTドコモが新しい製品シリーズ「905i」の好調によって持ち直しており、3大キャリアの戦いは2008年にさらに熾烈なものとなりそうだ。
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