2008年4月に3年目を迎える携帯電話向け地上デジタル放送(ワンセグ放送)は、改正放送法によって新たにワンセグ専用番組の放送(非サイマル放送)が可能になる。日本テレビは、2008年シーズン中にプロ野球巨人戦を中継する番組「ワンセグ・プレミアムナイター」で、非ワンセグ放送を2段階に分けて実施する。非ワンセグ部分は関東ローカルのみの放送でCMなしの展開となる。
ファースト・ステップは、4月1日~4月3日の巨人・中日戦。ストライク・ボール・アウトを表示する「SBOスーパー」など画面表示の拡大が可能になるが、放送枠やCMについては、地上波放送と変わらない。一方、セカンド・ステップは、5月以降の地上波放送ナイターのうち10試合程度を予定。SBOスーパーなど画面表示の拡大、地上波でのCM放送中に、ワンセグでは独自映像・音声を展開するほか、試合展開によりワンセグのみ最大21時54分までナイター放送を延長する。
日本テレビでは2008年度を「ワンセグトライアル期間」と位置づけ、ナイター中継をいつでもどこでも楽しむための、新たな可能性を探るとしている。
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