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ページネーションはSEOのための「魔法のテクニック」なのか (前編)

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  検索伝道師、渡辺隆広がSEOとページネーションをテーマに解説していきます。ネット上にはSEO目的で大量ページ生成を行うためページネーションを活用しているサイトも多数あります。しかし、そういったサイトが過去の産物となる日もそう遠くないのかもしれません。(バックナンバーはこちら)

大規模サイトのSEOの展開・実装方法は困難ケースが多い

 数千点以上のコンテンツ(アイテム)を保有する大規模サイトにおけるSEOの展開・実装方法は、一般に入手可能なSEOの情報を駆使しても対応が困難なケースは少なくない。そこで前回は、クローラの巡回効率性及び確実性を高めるためのベストプラクティスについて紹介した(大規模サイトのSEOクローラのアクセス経路を確保してヒット率を高める方法を参照のこと)。

 今回はその中で、都合により説明を省略した「ページネーション」のSEOを念頭においた要件及び実装方法について説明をしていく。なお、筆者の前回のコラムをまだお読みになっていない方は、本記事とあわせてご覧頂きたい。

ページネーションとは

 ページネーション(Pagination)とは、情報が複数ページに展開・分割されている場合に、そのページ間を移動するために設けられたナビゲーションを指す。

 たとえばGoogleで検索をした時に、検索結果の下部に表示される1.2.3 ~ 次へといったナビゲーションが該当する。

 ページネーションは様々なサイトで活用されていることは説明するまでもないだろう。

 サイト内検索結果、多数の商品/情報一覧リストを表示する際には、必ずページネーションが行われている。また、本コラムも長文にわたるため、読みやすい程度にページで分割をしているため、下部の方にページネーションが用意されている。

 さて、本題に入る前に、そもそもページネーションの実装方法をSEOの観点から検討する必要性について述べておこう。

 一般的に、SEO担当者がページネーションの設計を検討するのは、次の目的を達成するためだ。

SEOとページネーションの関係

1) クローラをサイトの隅々まで行き渡らせる

 ニュースや飲食店、不動産、ショッピングモール、各種CGMサイトのように、無数のコンテンツを持つサイトの場合、前回のコラムで指摘した通りクローラビリティの確保は重要な課題となる。時間が経過するほど、過去に公開したコンテンツへの(クローラの)アクセス経路が限定されやすいためだ。

 この問題の解決策として、サイト内検索結果ページ自体をクロールさせる、あるいは疑似サイト内検索結果を作成するというアプローチがある。

 後者は、たとえば「タグクラウド」を用意して、キーワード単位でページネートされたリスティングページが作成されるようにして、それをクローラに巡回をさせていく。

 こうした(疑似)検索結果ページは、ディープリンク(個々のページへの直リンク)が当然ながら含まれるため、クローラの巡回効率を高めることが可能になる。

2) ミドル~テールキーワードの露出度を高める

 検索結果または情報一覧ページそのものを検索エンジンにインデックスさせることにより、サイトが標準で用意するカテゴリ構成ではカバーすることができない、検索キーワードでの検索結果上の露出度を高めることが可能になる。

 たとえば、サイト内検索を実行した時の、「キーワード:○○○○の検索結果ページ 1/3」といったページそのものをインデックスさせるようにする。この時、○○○○はキーワードの数だけ無限に作成することができるため、標準用意したカテゴリ(=検索経由の誘導キーワード)以外のキーワードを、自由に最適化することができる。

 たとえば MarkeZineは次のページに示すように、タグクラウドにより疑似的なサイト内検索結果を作成している。こうしたタグ別による記事一覧ページそのものを検索エンジンにインデックスさせることにより、特定の分野に特化したニッチなテールキーワードで検索したユーザーを、拾い上げられるようになる。

3) “疑似的”に巨大なサイトに見せかける

 上記目的 2. で言及した通り、キーワード単位で結果一覧ページが生成されるような仕組みを作っておくと、キーワードの数だけ無限に大量のページを生成することが可能になる。

 たとえば、近年、APIやRSS、CMSを組み合わせて、他のサイトから収集してきたコンテンツを組み合わせて「キーワード○○○に関する話題」のような、まとめ系ページを大量生成している、低価値なページに遭遇した経験がある方は少なくないであろう。

 ユーザーにとっての価値とは別に、Googleはとりわけ「大量のページを保有し、日々更新しているように見える」サイトを検索上位に表示してしまう場合がある。

 つまり、(疑似)サイト内検索結果を大量に生成することで、見掛け上のコンテンツ情報量を拡大して、少しでも検索上位に表示される確率を高めるために、ページネーションを活用しようとする考え方がある。

 たとえば、該当情報量が1,000件あったと仮定しよう。この時、ページネーションで a) 1ページあたり10件表示とした場合と、b) 同100件表示とした場合、生成されるページ数は大きく変化する。

a) 1000/ 10 =100ページ
b) 1000/100 =10ページ

 本目的を達成するためなら、より小さい単位である a) の方法により、見掛け上のページ数を水増しできることがおわかり頂けるだろう。


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連載:アイレップの現場担当者に聞く「アクセス大幅向上作戦」

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