日経BPコンサルティングは、7月に企業がブランド・コミュニケーションの中核として発信しているメッセージの認知度、理解度、接触度、好感度などを調査する「企業メッセージ調査」を実施し、2万2198件の有効回答を得た。今年は345個のメッセージを取り上げた(調査対象の企業メッセージには、従業員向けのものや、露出量が極めて少ないものも含まれている)。
提示されたメッセージから、正しく企業名を記入できた回答者の比率「企業名想起率」が一番高かったのは、ロッテの「お口の恋人」(83.9%)。2位はニトリの「「お、ねだん以上。」ニトリ」(65.3%)、3位はコスモ石油の「ココロも満タンに」(63.4%)が入った。また、新しい企業メッセージでは「いってみヨーカドー!」(イトーヨーカドー)が32.8%で13位に入っている。
しかし、提示されたメッセージから、正しく企業名を記入できた回答者の比率「企業名想起率」が10%以上のメッセージは、全体のわずか1割。メッセージの発信企業も合わせて提示した「セット認知率」の調査でも、認知率が10%以下というメッセージが8割に及んでおり、メッセージと発信元の企業名がセットで記憶にとどまることは非常に難しいといえる。
また、企業メッセージを受け手側が受信した際に、同時にどのようなものを想起するのかを調べたところ、「映像・特定の場面を思い浮かべた」の得票率が一番高かったのは、日立製作所の「Inspire the Next」。「企業名想起率」と「セット認知率」がともに第1位と認知度が非常に高いロッテの「お口の恋人」は、「ロゴ」、「味」、「香り」の3項目においても、最も回答率が高くなっている。
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