フェイスブックは16日、先月ニューヨークで開催したマーケター向けイベントを、東京ミッドタウンを会場に「fMC TOKYO 2012」として開催した。
まず、日本担当グロースマネージャー児玉太郎氏が登壇。肩書きに含まれる「グロース(Growth)」が示すとおり、日本でのサービス普及のために東京オフィスの体制を強化し、日本語でマーケティング情報を発信するページ「Facebook Marketing Solutions Japan」でベストプラクティスなどさまざまな情報を提供すると語った。また、日本における月間の利用者数が1000万人を突破したことも明らかにした。
続いて、フェイスブックのアジアパシフィック担当副社長エリック・ジョンソン氏が登壇。ソーシャルネットワークは、会話をしながらマーケティングのメッセージを伝えることができる場であると説明。フェイスブックは技術的にさらに進化するとして「わたしたちの旅は1%しか終わっていない」と述べ、「日本をソーシャルメディアのリーダーにしていきましょう」と呼びかけた。
Facebookエンジニアリングディレクターで広告システムの総責任者、フェイスブックの広告システムの開発に従事しているマーク・ラブキン氏は、2007年に広告システムの提供を開始して以来、その開発に従事している人物。フェイスブックユーザーの年齢、性別、住所、学歴などをリストにし、自分のメッセージを興味をもってくれそうな属性のひとたちにターゲティングすることが可能になったことが、フェイスブックにとってとても大きなパワーになったと語る。
最後に登場したへザー・フリーランド氏は、フェイスブックのグローバル・マーケティングコミュニケーションの総責任者。ここでリーチを高めるための、ふたつの広告商品を紹介した。
「リーチ・ジェネレータ」は、おすすめの記事が「スポンサー記事」として、ファンのページの右側に表示されるほか、デスクトップとモバイルのニュースフィードにも表示される。フリーランド氏は、一日に一回の定期的な投稿が有効であり、ランダムに投稿するのではなく、なにがファンの関心なのかを知ることが大切だとしている。
「Facebookプレミアム」は、投稿した記事がファンのページの右側、PCとモバイルのニュースフィード、オプションとしてログアウトしたときの画面にも表示される。また、ディスカウントやプロモーションを共有できる機能「オファー(クーポン)」も、Facebookページから直接ニュースフィードを通じての情報配信やスポンサー記事としての配信を行うことが可能になっている。
今回のイベントでは、3月30日にページがタイムライン表示にいっせいに切り替わることから、タイムライン化されたページのデザインのTipsをはじめ、解析ツール「インサイト」の活用法、シェアされやすい投稿とは何か、エンゲージメントを高めるポイントなどについてレクチャーが行われ、質疑応答では観客からさまざまな質問が寄せられた。
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