矢野経済研究所によると、2011年の国内のスマートフォンアプリ市場規模は82.2億円。デバイスの普及、通信インフラの整備、アプリ内課金モデルの普及などが好材料となり、2012年には139.9億円(前年比170%)に急成長すると予測している。
しかし課題もある。BtoC向けアプリなどは1本当たりの販売単価、販売数の規模が小さいため、一部の大ヒットアプリを除けば売上高も小規模になりやすい。そのため、多くのディベロッパーが収益性に問題を抱えている。また、アプリ流通数の増加により、ユーザーの認知が困難になりつつあり、プロモーションに関する課題も顕在化している。
また、日本と中国のスマートフォンユーザーに、アプリ購入の際に参考にする情報を聞いたところ、日本のユーザは「アプリストアのレビュー(65.3%)」が、中国のユーザは「クチコミ(リアルの知人から)(77.0%)」が最も多くなっている。
【調査概要】
調査期間:2011年10月~2012年1月
調査対象:国内のスマートフォン・タブレットPCアプリ関連ディベロッパ及びパブリッシャ等
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査を併用
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