博報堂DYメディアパートナーズメディア環境研究所は、全国の高校生を対象に、スマートフォンの使用やメディア接触状況を調査した「スマートティーン調査報告」を発表した。
調査結果によると、高校生にスマートフォンが急速に普及しており、ソーシャルメディアの浸透と相まって、携帯電話によるネット接触時間は長時間化している。そして、友人関係のあり方にも大きな影響を与えていることが明らかになった。
携帯電話の所有状況では、高校生の2人に1人がスマートフォンを所有。今やフィーチャーフォンを所有している高校生よりも多数派であることが明らかに。所有時期は2012年になってからの購入が約6割を占め、急激に普及している模様。
また、「はじめて買った携帯電話がスマートフォン」と回答したスマートフォンユーザーの高校生は4人に1人に上り、スマートフォンしか携帯電話を知らないユーザー(スマホネイティブ)が登場していることが明らかになった。
スマートフォンユーザーの高校生がインストールしているアプリ数は平均29個、うち有料アプリは1個と、ほぼ無料アプリが占めている。利用しているアプリは11個と、インストールしているアプリの半数しか利用していないことがわかった。
また、スマートフォンに対する利用態度としては、スマートフォンユーザーの高校生の2人に1人が「スマートフォンを一日中さわっている」と回答。スマートフォンが生活の中に深く根付いている模様。
そして、主要6メディア(テレビ/ラジオ/新聞/雑誌/PCネット/携帯ネット)の1日あたりの接触時間は約400分。フィーチャーフォンユーザーの高校生よりもスマートフォンユーザーの高校生の方が「携帯ネット」の接触時間が長く、男子よりも女子の方が長い傾向にあることが明らかになった。
【調査概要】
調査目的:高校生のスマートフォン使用実態の把握
調査地域:全国
調査対象:携帯電話を所有している、高校1~3年生の男女
調査期間:2012年11月7~12日
サンプル数:416名(男子208名、女子208名)
調査手法:インターネットリサーチ
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