デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(以下、DAC)は、米TubeMogul Inc.とその完全子会社チューブモーグルと資本業務提携を行ったうえで、国内において共同で動画RTBサービスを提供していくことを発表した。
米国においては、成長が続くオンライン広告の中でも「動画広告」の分野が大きく拡大しつつある。IABの2012年上半期実績レポートによると、上半期の売上が約842億円、前年上半期比18.1%増と、サーチ広告やスマートフォン広告とともに、とりわけ高い成長性を示している。
こうした動画広告のうち、RTB方式により自動取引される割合も徐々に上昇しており、2013年には動画広告売上の20%以上をRTB取引が占めると観測されている。
一方、国内においては米国の状況とは異なり、現時点では動画RTB市場は未形成の状態にある。しかしながら、RTBそのものは日本のオンライン広告を牽引する重要なトレンドの1つであり、DSPとSSP双方のプレイヤーから注目されている。
将来的に日本でも、米国同様に動画RTB市場が拡大していくという認識のもと、DACは今回の資本業務提携及び取り組みに至った。
本サービスについては、4月を目途に本格展開する予定。これによりDACは、TVとネットを融合させたクロスメディアプランニングの実現を図り、将来的にはよりインテリジェントな形でスマートTVに対応していく。
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