マクロミルは、全国の有権者を対象に「選挙に関する調査」を実施した。
政党や立候補者に関する今後のネット上の情報に48%が「関心あり」
政党や立候補者に関する今後のネット上の情報についてどの程度関心があるかをきくと、「関心がある(非常に関心がある+やや関心がある)」と回答した人は、全体の48%だった。性別でみると男性の方が女性に比べて関心度が高く、年代間では大きな差はみられなかった。
注目しているネット上の情報
参議院選挙期間中に今まで以上に注目したいインターネット上の情報についてきくと、もっとも多かった回答が「政党・政治家・候補者のホームページ・ブログ」33%。次いで「ニューストピックス・ニュースサイトの記事・コラム」27%、「政党・政治家・候補者のSNS」16%であった。
「ホームページ・ブログ」「SNS」に注目すると、この1か月に接触した実績は僅か7~8%であったが、選挙期間中にはそれぞれ33%、16%と注目度が高まるようだ。
年代での傾向をみると、「ホームページ・ブログ」は年代の高い人ほど、「SNS」は若い人ほど注目度が高くなることが明らかになった。
有権者からみたネット上メディアのイメージ
政党や候補者を紹介するメディアの特徴について、「テレビの報道番組」や「新聞記事」などの既存メディアと、ネット選挙の解禁によって新しく利用可能になる「ホームページ・ブログ」「SNS」「動画サイト」などのネット上メディアで比較した。
理想・政治見解がわかるという点では、既存メディアよりもネット上メディアの「ホームページ・ブログ」が20ポイントほど高かった。そして、人柄・価値観がわかるという点では「SNS」が15~21ポイント高い結果に。
「ホームページ・ブログ」は党首・候補者の政治見解や政策の理解など理念や政策の理解促進に役立ち、「SNS」は党首・候補者の人柄や価値観、また、争点に対する候補者のタイムリーな反応など、候補者の人物評価に役立てられそうだ。
ネット選挙解禁の魅力
ネット選挙の解禁により有権者が可能になる情報収集・発信の中で魅力を感じるものを選択式で選んでもらったところ、1位「詳細な情報が得られる」43%、2位「時間・場所を問わず情報が得られる」35%、3位「既存のメディアでは報道されにくい情報が入手できる」34%となった。
また、年代別でみると、年代の高い人ほど「詳細な情報が得られる」「政策・見解が比較しやすくなる」などの側面を評価する一方、若い人は「既存メディアでは報道されにくい情報が入手できる」「候補者への直接問い掛けて答えを聞くことができる」といった側面を評価している。
ネット選挙の解禁は政策情報が得られる側面だけにとどまらず、党首や立候補者との直接対話や、SNSなどを通じた党首や立候補者の人物理解の機会が拡大すると思われる。
【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2013年6月7~10日
調査対象:全国の有権者
有効回答数:1,000名
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