今回の基調講演は、「リインベンションとリスク」がメインテーマ。マーケティングの鍵となる3P(ピープル、プロダクト、プロセス)のうち、初日に触れなかった"ピープル"と"プロセス"にフォーカスを当て、各界のパイオニアから自己改革のヒントを得るというものとなった。
冒頭、ストラテジー&デジタルマーケティング担当バイスプレジデントのジョン・メラー氏が登壇。現状とあるべき3Pの姿の間のギャップを知り、整合させてゆく必要があると説明した。
続いてフェデックス社のカスタマーサービスマネージャ、マイク・ルード氏が登場。B2Cカンパニーであるフェデックスは、顧客が求める条件に最適な情報を提供する必要があること、モバイルが非常にクリティカルな問題であることを説明した。また、アドバイスとして「テクノロジーへの投資を決めたら、どの舟に乗るかを分析しすぎない。どこに向かうにしても、良い行き先につくと考えてチャンスがあれば飛び乗るべきだ」を挙げた。
NFLプレーヤーのリチャード・シャーマン氏はセルフブランディングについて語り、計画性を持ちながらもモーメント(瞬間)を逃さず、メッセージを届ける重要性を語った。続いて世界第2位のカジノホテルチェーンMGMリゾーツ社のジョン・ボーレン氏が登壇。大規模な企業が変化をする際には困難が伴うと説明しつつ、様々なタッチポイントで、ゲストに最適なエクスペリエンスを提供するという構想を語った。
最後に俳優であり映画監督であるロバート・レッドフォード氏が登場。「リスクは前進の糧になる。リスクを避けることがリスク。変化はかならず起きる。変化は新しいものをつくる」と語った。
今年のサミットは例年と異なり、1日多い3日間の開催。最終日は「Vertical Industries Day」と銘打ち、小売/eコマース、メディア&エンターテインメント、金融、ハイテク/B2B業界に焦点を当てた講演が行われる予定だ。
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