「Adobe Digital Marketing Summit」は、アドビ システムズが年に一度開催するマーケター向けカンファレンス。最新のデジタルマーケティングのトレンドから実践的なノウハウまで、8トラック、約100セッションが行われる。昨年までは2日間だったが、今年は3日間開催される。参加者も過去最多の5,500人が集まる予定で、これまでで最も大きな規模となる。
25日の基調講演では先に報じたとおり、SAPとの協業が発表された。また、昨年発表された「Adobe Marketing Cloud」の新しいコアサービス、「Adobe Experience Manager」のバージョンアップ、モバイルアプリ開発のための新しいソリューションと機能などが紹介された。
コアサービスには顧客や見込み客のプロファイル情報を一画面で管理できる「Master Marketing Profile」、プロファイルデータから顧客セグメントを作成し、Adobe Marketing Cloudで共有できる「Master Marketing Profile」、デジタルアセットを各ソリューションで同期、格納、検索、共有できる「Shared Assets」などがある。
基調講演に登壇したアドビ システムズ デジタルマーケティング事業部門担当シニアバイスプレジデントのブラッド・レンチャー氏は、これまで「Digital Self」「The Last Millisecond」という言葉で、デジタル時代のマーケティングはどうあるべきかビジョンを提示してきた。今年は、さらに一歩進んで具体的な手段を提示したと言えるだろう。新しいテクノロジーを使ってマーケティングを再創造するときだ、というメッセージが込められた基調講演となった。
Adobe Digital Marketing Summit 2014は、現地時間の28日まで続く。なお、MarkeZineでは後日、レポートを公開していく予定だ。
【関連記事】
・AdobeとSAPが協業、「Adobe Summit 2014」速報
・ハウス食品、グループ各社の主要サイトに「Adobe Marketing Cloud」導入
・ヤフー、アドビと広告クリエイティブ制作分野で業務提携
・「経営層にデジタルマーケティングを推進するリーダー役がいるか」日本は0%
・日本IBM、ビッグデータから価値を抽出するビジネス・コンサルティングを強化