米ウォルト・ディズニーは3月24日(現地時間)、動画共有サービス「YouTube」上で「MCN」(マルチチャンネルネットワーク)と呼ばれるサービスを提供するMaker Studiosを5億ドルで買収することに合意したと発表した。MCNとは、複数のYouTubeチャンネルと提携し、プログラムの作成、資金面でのサポート、相互プロモーションの企画、日常的なパートナー管理、デジタル著作権管理、収益受け取り/販売、視聴者の獲得などの面でクリエイターを支援する組織のこと。
MCNは直接YouTubeやGoogleと提携しているわけではないが、その数はYouTube上で増加し続けている。日本でもクリーク・アンド・リバーの「The Online Creators」、アジャイルメディア・ネットワークの「AMN ビデオブロガー MCN」などがある。例えばThe Online Creatorsでは、企画・演出、フリー音源、多言語化などの制作サポートや著作権管理、企業等とのコラボレーションによるクロスプロモーションなどのサポートを提供している。
「Maker Studios」は、YouTube上で5万5000を超えるチャンネルを持ち、チャンネル登録者数は3800万人、月間再生回数は55億に達している。YouTube最大級のMCNだ。
米ウォルト・ディズニーはMaker Studiosの株主に総額5億ドルを支払い、強気の業績目標が達成された場合は、最大4億5000万ドルを追加支払いするとしている。
米ウォルト・ディズニーはこの買収により、Maker Studiosの技術と知識を、自社のコンテンツも含めた短編のオンライン動画に活用するつもりだと表明している。
【関連記事】
・「Yahoo!きっず」大幅リニューアル~学習コンテンツを強化、ディズニーとも連携
・若者向けの車を作れそうな会社は「アップル」「グーグル」「ディズニー」【2014年新成人のカーライフ意識調査】
・ディズニーとニコニコ、映画・海外ドラマ・アニメなどのコンテンツ配信連携スタート
・LINE、ディズニーとスマホ分野におけるビジネス連携拡大~ディズニーキャラクターを用いたLINE GAME展開へ
・リーチ力1位は「野球」、支出喚起力1位は「東京ディズニーランド・シー」、博報堂らコンテンツ活用支援