電通九州および電通パブリックリレーションズは、両社が実施した「くまモン ほっぺ紛失事件キャンペーン」で、マーケティングの業界誌『Campaign』が主催する「PRWEEKアワード・アジア 2014」において、「プロモーショナル・アクティビティ・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。同アワードは公平な視点で審査するため、エントリーする企業名を明かさないブラインド審査が実施されている。今年はアジア太平洋地域の国々から前年比42%増の526エントリーがあったが、日本で受賞したのは両社のジョイント・キャンペーンのみ。受賞キャンペーンは「くまモン ほっぺ紛失事件キャンペーン」。なお、今回授与された賞は、官公庁のために実施したキャンペーンに贈られるもの。
受賞した「くまモン ほっぺ紛失事件キャンペーン」は、熊本県庁がクライアント。同県は、トマトやイチゴ、牛肉といった、多くの赤い農・畜産物を生産している。熊本県の赤い農産物、水産物をPRするために、今回のキャンペーンが実施された。
「美味しいものを食べるとほっぺが落ちる」という表現を使い、“くまモンが熊本県の美味しい赤い食べ物を食べたために、ほっぺを落としてなくしてしまった”というストーリーを作成。知事自らもこのキャンペーンに参加し、記者会見で「くまモンのほっぺがなくなった」ことを神妙な顔つきで発表した。東京でもチラシを配り、一般生活者にほっぺ探しを手伝ってくれるよう訴えた。また、警察署にほっぺの紛失届を出したり、TwitterやFacebookでは、ほっぺ探しのプロセスが更新されたりと、拡散されやすい施策も行われ、生活者の関心を惹きつけた。その結果、2012 年のアンケートでは熊本県のイメージカラー1位は「緑」だったのが、2013年には「赤」に変わり、生活者へに「熊本県=赤」というイメージ付けに成功した。
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