ビズリーチが全ての業種・職種・雇用体系を対象にした完全無料のクラウド型採用サービス「スタンバイ」をリリース。2016年5月末時点で求人情報社数5万社、登録求人掲載数20万件を目標に展開を進める。同サービスは、無料で簡単に求人情報の作成、公開、管理を行うことが可能。採用成約時に成功報酬を払う必要もない。
また同サービスでは、スタンバイ以外のインターネット上にある求人情報も集約される。そのため、ユーザーはスタンバイ上で求人情報を一括で検索することが可能となる。「求人領域に特化したGoogleのような検索サービス」と同社社長の南氏は説明する。当面の事業収益化は考えておらず、これまで出てくることのなかった採用情報をスタンバイに集め、採用情報の交差点化を目指すという。
「中小企業白書」によると、4割弱の中小企業が「必要な人材を確保できていない」と回答し、人材不足が事業成長の弊害となっていると感じている。採用が進まない理由として、半数以上が「コストに見合う効果が期待できない」と回答している。
ここから、人材不足の背景には採用コストという課題が横たわっていることがわかる。ビズリーチはこれまで、プロフェッショナル人材と若手のポテンシャル人材2軸での採用市場に注力してきた。上記の現状を解決するために、今回のサービスを提供開始するに至った。
あわせて、同社は遊び・体験の予約サイト「asoview!」を運営する、アソビューと業務提携を行うことを行う。「asoview!」は2700のレジャー企業と提携し、自然や文化を活かしたレジャープランを提供している。提携企業の多くが地方の中小企業または個人事業主だ。多くの旅行者が「現地ならではの体験」を求め、申込数が増加傾向にある一方で、人材の確保が難しい現状がある。彼らに対して無料の採用サービスを提供することにより、レジャー業界における人材採用の課題を解決するとともに、ビジネスの最大化と地方創生の推進を図る。
アソビューと提携している、ネイチャー・ナビゲーターの堅村氏は「今まで潜在していた求人ニーズを、情報として出すことができる。しかも、キーワード検索ができるため、興味のある人に見つけてもらえて、ベストマッチングな採用ができるのではないか」と期待を語った。
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