App Annie(アップアニー)は、昨年1年間の世界のアプリ市場動向を総括した『2015年アプリ市場総括レポート』を発表した。
2015年はタクシー配車やストリーミングの年だった
同レポートでは2015年の注目のカテゴリやマネタイズ戦略として、次の事柄があがっている。
- 相乗りアプリとタクシー配車アプリ:中国、メキシコ、ブラジルで利用が急増
- マッチング系アプリのマネタイズ:Tinderのサブスクリプションモデルが成功
- 動画ストリーミング:YouTubeをはじめとする大手参入による競争激化
- 音楽ストリーミング:グローバル企業とローカル企業がともに収益を拡大
- モバイルコマース:市場ごとに大きく異なる販売チャネル
プラットフォームでは、Google Playがダウンロード数、iOSが収益でリードする構造は以前と変わらないものの、iOSの国別ダウンロード数で中国が首位に立ったこと、米国のダウンロード数シェアでGoogle PlayがiOSを上回ったことなど、地域ごとに大きな変化も見られた。
日本のトップパブリッシャーはLINE、ヤフー、mixi
ゲームを除くパブリッシャーの世界収益ランキングでは、LINE社が首位を獲得。同社のコミュニケーションアプリ「LINE」は、アプリの世界収益ランキングでは2位に、世界ダウンロード数ランキングでは9位に入っている。
日本のトップパブリッシャーは、ゲームを除くダウンロード数でYahoo Japan社、ゲームのダウンロード数とゲーム以外の収益でLINE社、ゲームの収益でMixi社と位置付けられている。その他にパブリッシャーランキングでは、GungHo Online社、BANDAI NAMCO社、Cocone社、SQUARE ENIX社、Sega Sammy Holdings社が上位にランクインした。
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