アプリマーケティングツール「Repro(リプロ)」を中心に展開するReproは10月4日、新たなWebマーケティングツール「Repro Web」の提供を開始した。
「Repro」は、アプリユーザーの行動・属性データを取得し、プッシュ通知やアプリ内メッセージ、広告配信といったマーケティング施策に活用できるツール。2018年5月時点で、世界59ヵ国5,000以上のアプリへの導入実績を持つ。
今回Reproは、これまでのアプリ領域に加えて、新たにWebのマーケティングツール「Repro Web」をリリースした。同ツールはアプリ版同様、サイト来訪者の行動・属性データを取得し、課題を可視化。課題に応じたWebメッセージを、サービスに適したデザインで、かつ直観的な操作で配信することができる。
他にも、検索を軸にしたユーザーの獲得に強みを持つWebと、獲得したユーザーをコンバージョンにつなげることに適したアプリの両チャネルの特徴を活かした統合的なデジタルマーケティングを実現。「Web上で商品を閲覧し、商品Aをお気に入りに追加したユーザーに、商品Aが特別価格で購入できるキャンペーンをアプリ内のプッシュ通知で配信。購買につなげる」といった施策が一つの管理画面上でシームレスに行える。
同ツールは、「Repro」の既存クライアントを中心にクローズドベータ版の提供を2018年6月より開始しており、既にディップの「バイトル」やGMOペパボの「minne」などへの導入が決定している。
さらに同社は、AIの研究開発チーム「Repro AI Labs」を立ち上げるなど、マーケティングの自動化に向けて、積極的な投資を行っている。統合的なマーケティングのみならず、「プッシュ時間の最適化」など、AIによって人間の作業ではカバーできない領域のマーケティングも可能にしている。
通常「プッシュ通知」においては、対象のアプリ上でユーザーが最も閲覧する時間帯に通知を一斉配信するのが一般的だ。一方「Repro」では、ユーザーごとに最適な時間を自動的に算出。早朝4時や5時であっても、ユーザーに喜ばれる施策の実施を提案する。
同社が行った実証実験では、16~17時に行っていた一斉配信に対して時間帯最適化機能を使ったところ、期待行動をするユーザーが20%増するといった成果が見られた。
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