電通は10月22日、国内のアニメーションスタジオ9社と連携し、「Dentsu Japanimation Studio(電通ジャパニメーションスタジオ)」(以下、「DJS」)を構築した。
「DJS」は、企業や団体または商品・サービスに関するオリジナルの映像コンテンツをアニメーションで制作する。アニメーション活用によるソリューションを体系化することで、国内外の企業や団体が抱えるブランディングなどのマーケティング課題に対応していく。
昨今、メディアやコンテンツの多様化にともない、特に若年層から自社の商品・サービスに対する共感を得るためのコミュニケーション強化を望む企業・団体が増加。アニメーションは実写よりもストーリーや表現の自由度が高いためブランドの訴求がしやすく、Web動画との親和性も高いことから、アニメーションを活用する事例が多く見られている。
また、「電通ジャパンブランド調査(2014年)」によれば、日本のアニメーション(ジャパニメーション)は外国人からも高い評価を獲得。日本が輸出している放送コンテンツの約8割をアニメーションが占め(※1)、海外におけるアニメーションコンテンツの売り上げは、近年最高額を更新し続けている(※2)。こうした人気を背景に、海外でのマーケティング活動においても、ジャパニメーション活用の需要が高まっている。
そこで電通は、同社グループ内の専門家を結集させる形で「DJS」を発足。「アンサー・スタジオ」「サンライズ」「スタジオコロリド」など国内のアニメーションスタジオ9社と連携。今後は、連携するアニメーションスタジオを拡大しながら、ジャパニメーション活用における知見およびノウハウの蓄積を行っていく。
※1 2018年6月発表 総務省「放送コンテンツの海外展開に関する現状分析(2016年度)」
※2 「アニメ産業レポート2017」
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