富士通と電通は、パーソナルデータを個人が自由に活用できる「マイデータ・マイライフ」と呼ぶ概念を掲げた活動として、パーソナルデータを活用したライフデザインの共同検討を開始した。
両社は本活動の一環として、個人に関わる「時間」と「趣向」のデータを活用し、個人にあったライフスタイルをデザインする実証実験を、2019年8月に実施する。
実証実験は、「データは自分自身がコントロールすべき」という考えのもと、参加者に「自分自身のデータを、自分の生活のために活用する」ことを体感してもらうというもの。当日は、参加者にその場で自身の「趣味・趣向データ」を登録してもらい、そのデータと各種企業の情報を連動させることで、個人それぞれの状況に合った情報のレコメンドを行う。今回の実証実験ではテレビ番組情報などを元に、各個人の趣味・趣向にあったテレビ番組情報などをレコメンドする予定だ。
両社は今後、本実証実験の結果を踏まえ、個人視点でのパーソナルデータ利活用のあるべき姿を検討し、ソフト・ハード面で利便性と安全性を確保したサービスの研究、開発に生かしていく。また、データポータビリティ社会を見据えたパーソナルデータ利活用モデルを、様々な企業も交えて検討していく予定だ。
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