SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.(シブヤイチマルキューラボ)」は、20歳前後の女性を対象にトレンド調査を実施。その結果から2020年のトレンド予測を発表した。
カフェ・グルメ部門:「おいしさ」と「映え」の共存が必須
20歳前後の女性は「食」を中心に遊びの予定を決めており、「おいしさ」と「映え」の共存が必須となる。「モクパンセット」は、トッポギやチーズボールといった韓国料理が少しずつワンプレートに入ったもの。韓国の大食いYouTuberの「モッパン動画(大食い動画)」をきっかけに、トレンドになっている。
また、カフェや居酒屋で提供されるドリンクグラスにテキストやイラストが描かれている「映えグラスドリンク」、タピオカやカフェラテの表面に好きな写真をプリントできる「プリントドリンク」も流行した。
2020年も、カフェ・グルメだけでなく、ファッション・コスメなど様々なカテゴリーにおいて、韓国カルチャーの影響力が根強い見通し。また、レトロな雰囲気が漂うカフェやグルメも支持を伸ばしそうだ。
モノ・コト部門:中国テイストがトレンドの兆し
ファッションやメイクについては、中国テイストがトレンドとなる見通し。Instagramでは、#中国ファッション、#チャイボーグなどのハッシュタグで中国メイク・ファッションを情報収集する人が増えている。
また、「タトゥーシール」はInstagramで話題になったことがきっかけで注目が高まっているほか、自分の好みの香りや色をセレクトして作れる「オリジナルファブリックミスト」が人気に。さらに、勉強している様子や文房具をかわいく撮影する「スタディグラム」や、自宅の部屋作りに力を入れる人が増えていることから、韓国雑貨にも注目が集まっている。
ヒト部門:友達のような距離感のインフルエンサーが人気に
YouTubeやTikTok、Instagramなどで短いネタ動画を発信し、SNSを起点に人気を得るお笑い芸人が増えている。お笑いコンビ「レインボー」や「スクールゾーンはしも(お笑いコンビ「スクールゾーン」の橋本稜さん)」など、身近に存在しそうな人のモノマネや、あるあるネタが人気に。
また共通点は、友達のような感覚・距離感のインフルエンサーであること。カリスマ性よりも、親近感が持てるインフルエンサーに注目が集まる傾向がある。
アーティスト部門:ポイントは「応援したくなる」こと
アーティスト部門では、関西ジャニーズJr.のメンバーで結成された「なにわ男子」や、韓国発のサバイバルオーディション番組「PRODUCE101」の日本版「PRODUCE 101 JAPAN(通称、日プ)」など、男子アイドルグループが人気となりそう。注目アーティストには、ステージ上では見ることができない「裏側」を見ることができたり、伸びしろのあるグループであったりと、応援したくなる要素が見つかる。
【調査概要】
1. SHIBUYA109ガールズ調査2019年8月~11月
調査主体:SHIBUYA109 lab.
調査期間:2019年8月~11月
調査対象:「SHIBUYA109」に来館した15~24歳の女性
有効回答数: N=100/毎月
上記調査結果から2020年にトレンドとなりそうなトレンドキーワードを、カフェ・グルメ部門、モノ・コト部門、ヒト部門、アーティスト部門で選出。
2. SHIBUYA109ガールズ トレンド予測調査
調査主体:SHIBUYA109 lab.
調査期間:2019年11月
調査対象:「SHIBUYA109」に来館した15~24歳の女性
有効回答数:N=187
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