インテージ、ナウキャスト、ジェーシービー(以下、JCB)の3社は、オルタナティブデータ(※)領域における新たな分析・統計サービスの共同研究開発を開始した。
※財務情報や経済統計のようなデータ(トラディショナルデータ)に対して、これまで利活用の進んでいなかったデータのことを指す。
インテージは、全国消費者パネル調査「SCI」のほか、SCIの一部モニターに対して日々の買い物の内容(購入場所・購入した商品・価格)とあわせて決済手段を聴取する「SCI Payment」を提供している。一方のJCBとナウキャストは「JCB消費NOW」を共同で開発。JCBグループカード会員から無作為に抽出したサンプルを基に、指数の算出を行っている。
今回の共同研究では、個人が識別できない状態に加工した統計情報を活用。SCI・SCI PaymentとJCB消費NOWを結合することにより、個人の匿名性を担保した上で「マクロ消費動向からミクロ消費実態までを一気通貫で可視化する分析・統計サービス」の開発を目指す。
これにより、サービス利用者は、全体消費や業種業態別消費等のマクロ動向と、その内訳である消費実態の把握が可能に。サービスのローンチは2021年度中を目標としている。
【関連記事】
・インテージとスイッチ・メディア・ラボが業務提携 テレビCMの出稿支援ソリューションを共同開発へ
・インテージ、リサーチ・アンド・イノベーションを子会社化 全国数十万人規模の購買データサービス構築へ
・インテージとDataRobot、データパートナー契約を締結 FMCGメーカーの需要予測精度向上を支援
・コンテントスクエア、Cookieレス対応の解析ツールを提供 マウスの動きなどから消費者の意思を分析
・DAC、SNS公式アカウントの統合管理・分析ソリューションを開発 第1弾はLINE公式アカウント