コンデナスト・ジャパンとLINEリサーチは、「GenZ(通称:Z世代)」のファッション・ラグジュアリーブランドに対する意識調査を実施。「1年間のファッション支出額が20万円以上」「ラグジュアリーブランドへの関心がややある〜とてもある」としたZ世代を“Luxury GenZ”と定義し、一般的なZ世代との比較を行った。
ファッション・美容・コスメの年間支出は一般的なZ世代の「4~5倍」
年間のファッション支出額について、一般的なZ世代では「1万~5万円未満」とする回答が最も多かった一方、Luxury GenZでは「20万~30万円未満」が80%を占めた。
年間の美容・コスメへの支出額を比較すると、一般的なZ世代では「1万円未満」が59.47%を占めたのに対し、Luxury GenZは「1万〜5万円未満」が27.52%、次いで「5万~10万円未満」が22.02%という結果を示した。
月間の可処分所得(使い道に限らず、月に自分が好きに使える金額)を聞くと、Luxury GenZでない層は「5,000円~1万円」が最も多かったのに対し、Luxury GenZの最多回答は「5万~10万円」だった。
お気に入りのファッションブランド、好きな理由トップは「品質の高さ」
ファッションブランドを好きな理由について尋ねた質問では、Luxury GenZから「品質の高さ」「トレンドをおさえたデザイン」「独自性のあるデザイン」という声が多く挙がった。
一般のZ世代では「お気に入りのブランドはない」「価格の手ごろさ」という回答が最も多かった。
ファッション情報の収集には一般的なZ世代よりも「SNSを幅広く活用」
ファッション関連のSNSをフォローする際に気にしていることを尋ねたところ、Luxury GenZと一般的なZ世代では「知識が専門的で豊富」「信頼できる情報である」といった選択肢において差が見られた。
Luxury GenZの約6割がSDGsに関心を持つ
SDGsへの関心度合いについても調査。Luxury GenZは「関心がある」と答えた人が全体の約6割を占めた。
同じ選択肢における一般的なZ世代の回答は約4割で、両者の差は25.54ポイントに上った。
【調査概要】
名称:Z世代のファッション、ラグジュアリーブランドに対する意識や関心、購買行動やSNSの利用実態に関する調査
期間:2021年5月10日(月)〜2021年5月27日(木)
対象:15~24歳の男女計716名
※LINEリサーチパネルのうち15〜24歳の男女(525名)と、ファッション消費額(20万円〜/月)・ラグジュアリーブランドへの関心(ややある〜とてもある)でスクリーニングをかけた15〜24歳の男女(191名)の合計
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