内向きの志向をもつ日本型SNS
一方、日本はどうなのかというと、「個」を中心とせず、特定のコミュニティの中で自分自身の立ち位置を持ち、そこから内へ内へと進むようなクローズ型コミュニティが特徴である。そう考えると、mixi社が打ち出している「匿名性」や「エントリーの公開制限機能」がユーザーの活動心理を押し上げているのも納得できるのではないかと思う。結局のところ、コミュニティとはいっても、日本人が好むものは、ある特定の枠内で繋がりをもつことなのである。

mixiのTwitterライクなサービス「エコー」は流行るのか?
「音声でTwitterへの投稿が可能 「TwitterFone」日本上陸間近」でも、
日本では双方向型コミュニティサービスは、1toNではなく「1to特定N」というスタイルがポイントになる
と述べたが、そのままの通りで「特定N」への情報発信がエコーの今後のキーポイントになっていくと思われる。”エコー”には「反響」という意味があるが、mixiにおける「エコー」サービスは、外へ外へと向けて発信され反響に至るというよりは、特定枠内でのレゾナンス(Resonance:共鳴)という意味であれば成功をおさめるのではないだろうか。