9回目となる「地上デジタル放送の浸透度に関する調査」は、7月下旬に首都圏・京阪神を対象に行われ、20~59歳の男女600人から回答を得た。発表された資料によると、地上デジタル放送対応テレビを所有する人の割合は、調査を開始した2003年7月から順調に進み、昨年度の35.3%から一気に52.3%に上昇。対応テレビ所有者のうち9割近くが、地上デジタル放送を“直接”受像できる内蔵型を所有している。
「地上デジタル放送」という言葉を「聞いたことがある」という人は、昨年同様99.3%に達し、「聞いたことがある気がする」の0.3%を含めるとほぼ全員が「地上デジタル放送」という言葉を認知している。視聴状況では「地上デジタル放送をすでに視ている」と答えた人は、前年から14ポイントと大幅にアップして43.8%に達している。
また、ワンセグ放送対応携帯電話の所有は、2006年からのこの3年間で10倍以上増加し、36.5%と4割近くまで伸びている。ワンセグ携帯電話所有者の7割弱が、携帯電話でワンセグ放送を見ている(「よく見る+時々見る」合計)と回答している。
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