電通が発表した平成21年3月期の通期連結業績予想では、売上高が前回予想を795億円下回る1兆8665億円、営業利益は95億円マイナスの358億円、経常利益は107億円マイナスの442億円、純利益は142億円マイナスの110億円。純利益は前期(平成20年3月期)の362億4600万円の3分の1以下となる。
また、個別業績予想でも、売上高は前回予想を813億円下回る1兆4272億円、営業利益は77億円マイナスの196億円、経常利益は80億円マイナスの309億円、純利益は133億円マイナスの65億円となる。こちらも純利益は前期の245億3300万円の3分の1を大きく下回ることになる。
今回の修正の理由として、電通は第3四半期連結会計期間末に有価証券評価損を計上したこと、急速な景気後退により、広告主の広告支出への慎重な姿勢が一段と強まっていることなどをあげている。
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