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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Autumn(2026.09.08-09)

小売のAI活用 ~業務効率化からエージェンティックコマースまで~

EC売上が39%増!大正製薬に聞く、AI活用でプロモーションの精度・スピード感を上げる方法

仮想ペルソナとの対話がもたらしたメリットは?

━━仮想ペルソナとの対話を通じて、どのようなインサイトが得られたのでしょうか。

越智:リアップのような発毛剤は、お客様にとってセンシティブな商材です。 そのため、実際のデプスインタビューやグループインタビューでは、本音を語っていただく上で、難しさがありました。

━━確かに、対面ではバイアスがかかったり、答えにくかったりする部分がありますね。

越智:しかし、Gemini上に構築した仮想ペルソナは、飾らない本音ベースで回答してくれます。

 「薄毛に対して自分はどう思っているのか」といった深い悩みや心情を、非常に細かく言語化してくれました。ワークショップでは仮想ペルソナとの対話から、生々しいインサイトが明らかになりました。

栄角:今回のワークショップには、社内の様々な部門や代理店のクリエイターなど、約20名が参加しました。参加者全員が同じ場で仮想ペルソナとの対話に参加したことで、ターゲットの悩みに対する共通認識を瞬時に持てたのは大きな成果です。

大正製薬株式会社 マーケティング本部 ブランドコミュニケーション部長 栄角 尚郎氏

━━インタラクティブな対話が、チームの目線合わせにも機能したのですね。

栄角:ええ。仮想ペルソナの言葉を聞いて、「みんな同じように悩んでいるんだ」「だからこそ背中を押すメッセージが響くはずだ」という気づきがありました。

 このようなリアルな感情の動きをベースにできたからこそ、その後のクリエイティブ制作もスムーズに進行できたと感じています。

人間とAIの共創による高速クリエイティブ検証

━━抽出したインサイトは、どのようにクリエイティブへと落とし込まれたのでしょうか。

栄角:ペルソナとの壁打ちを経て、まずはキャンペーンのアイデアやコンセプトを、一気に80案ほど出してもらいました。

 我々の想像を超えるスピードと幅で、ものの30分程度で大量のアイデアが出てきます。

━━人間の手では、短時間でそこまでの発散は難しいですね。

栄角:そうですね。その後は、Geminiをシビアな採点官として活用しました。

 定性的に「どれが良さそうか」をコメントしてもらうだけでなく、共感度や行動喚起力などの評価軸を定め、5点満点で定量的なスコアリングも実施したのです。

━━客観的な指標で、クリエイティブの確からしさを検証したのですね。

栄角:はい。スコアが低いものは削りつつ、残った案に対しては、我々人間の意思やブランドの知見を入れて5案ほどに絞り込みました。そして、効果的だと思われるエッセンスを抽出し、実際の絵コンテや広告クリエイティブへと落とし込んでいったのです。

━━最終的なアウトプットの制作プロセスにも変化はありましたか。

栄角:従来のようにオリエンテーションをして提案を待つのではなく、広告代理店のクリエイターもワークショップに参加し、一緒にプロンプトを打ちながら進めました。

 目指すべき方向性をその場で全員が共有できているため、迷いなく自信を持って制作に進むことができ、強固なチームビルディングにもつながりました。

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店頭6%・EC39%の売上増。新規ユーザー獲得の裏側

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2026/08/25 08:30 https://markezine.jp/article/detail/77181

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