ネット視聴率調査会社のネットレイティングスは、2007年8月度のインターネット利用動向に関する結果を発表し、ニワンゴが運営する動画共有サイト「ニコニコ動画」が、YouTubeを大幅に上回る成長を見せていることを明らかにした。
資料によると、「ニコニコ動画」の8月の利用者1人あたりの平均訪問回数は8.8回で、YouTubeの5.2回を上回っている。また、1人あたりの平均利用時間はYouTubeの3倍以上となる3時間14分で、ポータルとして長時間利用されているYahoo! JAPANの3時間5分や、mixiの2 時間52分もよりも長くなっている。平均利用時間の増加ペースは昨年春から夏にかけてのYouTube普及時を上回る勢いだという。
「ニコニコ動画」の8月現在の利用者数は284万人となっており、同時期の登録ID 数を上回っているが、クチコミやブログなどに張られたリンクから同サイトのトップページを訪問した未登録者も入っていることが原因のようだ。利用者数と平均利用時間の両方が毎月伸びているため、同サイトの「総利用時間」(Total inutes)も、4月以降は平均して毎月50%前後の成長が続き、8月は5億5,128万分で、7月の3億6,303万分に比べても大幅に増加している。
ネットレイティングス代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏は、「動画に関連した商品のアフィリエイトを視聴者が貼り付けるECサイトとしてのポテンシャルも大きく、動画関連ビジネスにとって最も注目されるサービス。常時視聴可能な200万IDのほか約100万の待ちIDもあり、今年後半にかけ登録ID数が増えるとともに、さらに成長が続くのは確実」と述べている。
プレスリリース:「ニコニコ動画」、8 月の総利用時間 (Total Minutes) は前月比52%増加 ひとりあたり平均利用時間、平均訪問回数はYouTube を大きく上回る」(PDF)