Yahoo!、MySpace、Googleの3社は、3月25日、非営利の団体「OpenSocial財団(OpenSpcial Foundation)」を設立することを発表した。SNSなどのソーシャルメディア用アプリケーションを開発するのに必要な共通のAPI群を提供するプロジェクト「OpenSocial」は、2007年11月1日にGoogleと大手SNSのMySpaceが立ち上げ、Bebo、LinkedIn、orkutなどの海外人気SNSのほか、日本からミクシィが参加を表明している。
人気SNSは各国で多くのユーザーを獲得しているが、それぞれが独自の仕様でサービスを開発・運営しているため、ソーシャルアプリケーション開発の共通基盤を提供するOpenSocialプロジェクトがスタート。これによって、開発の効率化を促進するとともに、これまで閉じたサービスとして人気を集めてきたSNSと外部サイトをつなぎ、新たなサービスの提供へと結び付けようとしている。
OpenSocial財団は、多くの企業のコミュニティが参加して運営されるプロジェクトの中立性と継続性の基盤として機能することを目的としており、プロジェクトの知的財産と運営のフレームワークは7月1日までに財団に譲渡される予定となっている。
しかし、海外で人気のSNS「Facebook」が不参加を表明したことが伝えられており、またYahoo!買収に動いているMicrosoftの動きについても注目が集まっている。
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