電通は、パソコン・スマホ・スマタブの3つを「スマート3兄弟」と名付け、それらの利用動向調査の結果を発表した。現在の普及率は、パソコン=91%、スマホ=29%、スマタブ=7%で、スマタブ利用者の51%は「3兄弟をフルセット」で利用している。
また、スマホ利用者もスマタブ利用者も9割以上が、3兄弟いずれかとセット利用しており、単独利用は少数派。他のスマート機器との併用が一般的となっている。特にスマタブ利用者では51%がパソコンもスマホも併用している。
普段、スマホ利用者が音楽を聴く機器はパソコンがトップ(63%)となり、かつて音楽を良い音で聞く象徴だったステレオ(6%)の約10倍にもなっていた。「音楽を聴く」のも「動画を見る」のも、ネットとの相性からか今の主流機器はパソコン。パソコンで取り込んで、スマホ・スマタブとも同期・連携して利用するという流れになっている。
動画もパソコンでの視聴が多く(49%)、DVD/BD レコーダー(19%)の2倍以上に。楽曲の入手経路は「CD・DVD 等からパソコンへ取り込む」が70%と多く、「動画サイトから入手する」が33%で続いている。
スマホ・スマタブを用いた「コンテンツ利用」「ネットショッピング」は活発で、ネットショッピングの内容は、「本」「洋服」「雑貨」等で毎月5000円以上を消費している。スマホでは各利用者の合計金額は6600円。そのうち、ネットショッピング分が5070円を占めている。スマタブでの消費額はさらに高額で、各利用者の合計は1万1780円。その内のネットショッピング分は、スマホを大きく上回る7980円となっている。
【調査概要】
調査方法 : PCインターネット調査
調査地域 : 全国
調査時期 : 2012 年 3 月 23 日(金)~3 月 27 日(火)
標本設計 : ① 予備調査 7,069 サンプル 15~59 歳男女
② スマホ調査 800 サンプル 15~59 歳男女のスマホ利用者
③ スマタブ調査 400 サンプル 15~59 歳男女のスマタブ利用者 (②と③は自然発生で回収)
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