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コミュニケーション手段はメールからソーシャルへ、LINEは40代以下の全年代で30ポイント増【総務省調査】

平日のテレビ視聴が40代、50代で減少

 総務省は「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」を実施した。この調査は、テレビ、新聞といった従来型メディアと、ソーシャルメディア等のインターネット上のメディアの双方について、利用時間と利用時間帯、利用目的、信頼度等を調査するもの。

 主なメディアの利用状況を見ると、平日のテレビのリアルタイム視聴は168.3分(前年184.7分)、ネット利用は77.9分(同71.6分)、新聞閲読は11.8分(同15.5分)となり、ネット利用時間以外の平均利用時間は減少傾向にある。

主なメディアの平均利用時間(平日)
主なメディアの平均利用時間(平日)

 平日のテレビの減少要因は40代、50代の視聴時間の減少によるもので(前年比40分超減)、若年層(10代・20代)には変化は見られなかった。

コミュニケーション手段の変化、メールからソーシャルへ

 平日のコミュニケーション手段ごとの平均利用時間は、全体ではメールが最も長く26.0分(前年28.6分)、次いでソーシャルメディアが15.5分(同8.8分)。若年層では、ソーシャルメディアの平均利用時間が10代で48.1分(同26.9分)、20代で45.1分(同21.9分)と、ほぼ2倍となりメールと逆転。コミュニケーション手段がメールからソーシャルメディアに移行している。

コミュニケーション系メディアの平均利用時間(平日)
コミュニケーション系メディアの平均利用時間(平日)

 休日は、平日と比較して若年層のソーシャルメディア利用時間が大幅に長い。特に10代は78.3分と平日48.1分に比べ30分程度長くなっている。主なソーシャルメディアの利用率は、全体で57.1%と過半数を超えた。40代でも利用率が60.5%となるなど、若年層以外の年代でも利用が一般化しつつある。 

ソーシャルメディアの利用率(全体・年代別)
ソーシャルメディアの利用率(全体・年代別)

  なかでも、前年に比べ最も利用率が伸びたLINEは、20代の80.3%が利用。40代以下のすべての年代で利用率が前年比で30ポイント以上増加している。

ソーシャルメディアの利用率(サービス毎・年代別)
ソーシャルメディアの利用率(サービス毎・年代別)

 スマートフォンの利用率は全体で52.8%と約20ポイント増え、過半数が利用している(前年32.0%)。最も利用している20代は87.9%(同68.4%)で、最も利用率が伸びた40代をはじめ、30代、10代において前年に比べ利用率が約30ポイント増加している。

スマートフォン・フィーチャーフォン・タブレットの利用率
スマートフォン・フィーチャーフォン・タブレットの利用率

 一方、60代の利用率は8.7%に留まっており、シニアの利用が進んでいない。タブレットの利用率については、全体で15.4%(同8.1%)で、30代から50代が前年に比べ約10ポイント増加するなど、普及しつつある。 

動画等共有・配信サービスは、シニア層の利用が少ない

 全体で最も利用されているのはオンデマンド型動画共有サービス(YouTube、ニコニコ動画等)で、52.8%と過半数が利用している。60代以外のすべての世代で利用されている割合が最も高い。 

 次に、有料多チャンネル放送サービス(WOWOW、スカパー、CATV等)が続き、全体で22.3%。40代、50代がやや高く30%弱となっている。「いずれも利用していない」は全体の40%弱を占め、年代が上がるにつれその割合が高く、60代では73.3%。無料のテレビ放送を除くと、各種動画共有・配信サービスは、シニア層の利用が少ないことが窺える。 

どこでニュースを見るか、20代ではネットが紙を上回る

 新聞・ニュースサイトの利用率(複数回答)は、全体では通常の紙の新聞が65.8%で最も高く、Yahoo!ニュースなどのポータルサイトのニュース配信が31.8%と続いている。ただし、20代では両者が逆転している。 

 最も利用する新聞・ニュースサイトについても同様の傾向にある。新聞社が提供するニュースサイトの利用率は、無料のサイトは20代が11.2%で最も高い。有料のサイトは最も高い40代で2.4%と利用が伸びていない様子が窺える。 

最も利用している新聞・ニュースサイト (全体・年代別)
最も利用している新聞・ニュースサイト(全体・年代別)

 「時事情報」(「いち早く世の中のできごとや動きを知る」「世の中の動きについて信頼できる情報を得る」)を得るためのメディアとしては、全世代平均でテレビが約6割と最も高い。ただし20代は、いち早く時事情報を得るためには、テレビよりインターネットを利用している。

 メディアの信頼度は、全体では新聞の信頼度が一番高く71.3%で、テレビが65.7%と続く。インターネットの信頼度についてはテレビ、新聞に比べると全体に低め。若年層だから高いという訳でもなく、30%前後から40%弱で年代差があまりない点も昨年同様となった。 

【調査概要】
・訪問留置調査(全国125地点。ランダムロケーションクォータサンプリングにより抽出)。13歳から69歳を対象とする計1,500サンプル
・調査日:2013年11月30日(金)~12月8日(日)
・日記式調査とアンケート調査を併行実施(25年度調査は、平日に加え、初めて休日を日記式調査の対象とした)
・東京大学情報学環 橋元 良明教授ほか※との共同研究の形式で実施。
※東京経済大学コミュニケーション学部准教授 北村 智氏及び東京大学大学院学際情報学府博士課程(橋元研究室在籍) 河井 大介氏 

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MarkeZine(マーケジン)
2014/04/17 13:45 https://markezine.jp/article/detail/19753

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