独ベルリンに本社を置くadjust(アジャスト)は、東京・赤坂に日本オフィスを設立した。同社は2年半前に設立。現在は米サンフランシスコ、イスタンブール、そして上海にもオフィスを開設し、グローバル展開を進めている。モバイルアプリの広告効果測定・行動データ分析プラットフォーム「adjust」を開発・提供しており、日本においてはローカライズした製品を2014年末にかけて提供を開始する予定。また、すでに売上の20%以上は日本とその近隣市場が占めており、2014年第3四半期の同地域における売上成長は300%を超えているという。
「現在のモバイル広告市場は大きく拡大しており、日本の市場は米国と首位を争うほどになっている。弊社は、新規ユーザー獲得、アプリ内のユーザーの行動分析、それから休眠ユーザーの掘り起こしといったリエンゲージメントができる総合的なモバイルアプリの広告効果測定と行動データ分析プラットフォーム『adjust』を、欧州、米国、アジアにおいて提供している。この度、日本国内の企業とより密に活動していくことを目的に、日本法人を設立した。今後はマーケティングや営業、サポートのチームも東京に構え、日本国内のモバイル企業、アプリ開発者、広告代理店、そして広告ネットワークを提供する企業と連携を進め、総合的にモバイル市場を支援していきたい」と、同社 日本・アジア太平洋地域 執行役員のショーン・ボナム氏は語った。
またドイツ・ベルリンから本会見に合わせて、CEOのクリスチャン・ヘンシェル氏が来日。モバイル広告市場には、2つの深刻な問題があると考え、同社の設立に至ったという。「2つの問題とは、透明性(transparency)と測定性(measurability)だ。広告主、そしてアプリ開発者に向けて、何に投資すればリターンが得られるのかを明らかにする支援ができれば」とサービスに込めた思いを述べた。
同社は、Deutsche Telekom、Universal Music、Viacom、Scopely、Tango、DeNA West、Kingsoftといったアジア、EU、米州の世界的大手ブランドをクライアントに抱えている。同時にアドウェイズやドリコムを始め、日本国内のモバイル広告サービスへの対応を強化しており、今後も積極的に進めていく。
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