ニールセン デジタルは、9月末より販売を開始した消費者のマルチスクリーンの利用動向調査「Nielsen Digital Consumer Database 2018(ニールセン デジタル・コンシューマー・データベース2018)」をもとに、消費者のマルチスクリーン利用状況についての分析結果を発表した。
まず、インターネット利用デバイスを見ると、2017年と比べてスマートフォンのみ利用率が増加していることがわかった。デバイスの組み合わせとしては、スマートフォンのみでインターネットを利用する人が全年代で増加し、特に30代では174万人増加した(図表1)。
次に、「無料動画」と「定額制有料動画」を視聴するデバイスを見ると、どちらの動画サービスでもスマートフォンから視聴するという人が最も多く、それぞれ65%、48%となった。2017年からの変化としては、ともにスマートフォンとテレビに接続したデバイスからの利用が増加している一方で、パソコンとタブレットからの利用が減少している(図表2)。
最後に、新しいデバイスである、スマートスピーカーの利用率を見ると、インターネット利用者全体のうち10%という結果となった。性年代別に見ると男性は女性よりも利用率が高く、若年層で利用率が高い傾向がみられる。特に、男性15~29歳の利用率が最も高く、15%が利用している。(図表3)。また、スマートスピーカーの利用率を各動画サービス利用者で比較すると、「定額制有料動画」視聴者では19%で、「無料動画」視聴者の11%に対して8ポイント高い結果となった(図表4)。
【調査概要】
調査期間:2018年9月7日~9月10日
調査対象:スマートフォン、パソコン、タブレットのいずれかのデバイスを通して月1回以上インターネットを利用している日本全国の15歳(高校生)以上の男女、計2,927人
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