ミック経済研究所は、マーテック(Martech)におけるAdvertising&Promotionの市場実態を調査分析した資料「マーテック市場の現状と展望2019年度版<Advertising&Promotion編>」を2019年7月31日に発刊した。
ミック経済研究所によるとマーテックは、Advertising&Promotion、Social&Relationships、Content&Experience、Commerce&Sales、DataManagement&DataAnalyticsの5分野に大きく分けることができるが、今回の調査対象はAdvertising&Promotion分野の市場となっている。
なお、Advertising&Promotion分野の対象となるドメインは、「アドネットワーク・プラットフォーム」「ネイティブアド/インフィード」「DSP」「SSP」「Public DMP」「アフィリエイト(ASP)」「3PAS(第三者配信)」「広告最適化」「アドベリフィケーション」としている。
Advertising&Promotionの市場規模は上記9ドメインの合計で2973億5000万円(2018年度)であり、2019年度は前年比106.2%の3158億円になる見込みだという。
2018年頃から顕在化し始めたアドフラウドやITP(Intelligent Tracking Prevention)問題、さらにはEUにおける「GDPR(General Data Protection Regulation)」の施行により、今までの勢いはややトーンダウンしたものの、2019年度以降は、年平均9.3%で成長し、2023年度には4649億円の市場規模にまで拡大するとミック経済研究所は予測している。
2018年度の時点で最も市場規模が大きいのはアフィリエイト(ASP)市場の39.2%であり、2023年度までシェアは微減で推移するものの、シェアトップは維持するという。また、成長率が最も高いと予想されるのはPublic DMP市場、次いでアドベリフィケーション市場と予測されている。
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