SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZineニュース

電通、テレビタイム広告枠購入を「ターゲット含有率・購買行動・ターゲット統合リーチ」から判断可能に

 電通は、"人"基点のテレビ広告プランニング「People Driven TV Planning」におけるタイム広告分野をさらに強化する、「People Driven Score(意識データver.)」「People Driven Score(購買データver.)」および、統合リーチ視点で最適な番組の組み合わせを提案する「番組フォーメーションチェッカー」を開発した。

 三つのツールにより、同社はテレビ広告枠購入の決め手となる根拠を可視化し、よりマーケティング戦略に沿ったプランニングの提案が可能となった。

 各ツールの概要は次の通り。

People Driven Score(意識データver.)

 ビデオリサーチ社のPM視聴率と、さまざまなTV視聴意識データ(番組に対する意識)を掛け合わせ、費用対効果を番組単位で分析・可視化できる。

 <活用例>
 男女20-34歳(MF1)の視聴率をベースとして、車購入に関心があり、かつ動画配信サービスをよく利用している人をマーケティングターゲットと設定し、そのターゲットが見ている番組ランキングをコスト効率が良い順番で提示。

People Driven Score(購買データver.)

 ビデオリサーチ社のPM視聴率と、電通グループ独自のデータ基盤People Driven DMP内の購買データを連携させ、広告主のマーケティングターゲットを可視化。購買に寄与する番組という視点で費用対効果を番組単位で分析・可視化することができる。

 <活用例>
 ビール購入割合と視聴率の掛け合わせを基準に、費用対効果も加味した番組をランキングにして可視化。

番組フォーメーションチェッカー

 ビデオリサーチ社のPM視聴率をもとに、番組の組み合わせによって獲得できるターゲット統合リーチをシミュレーションする。視聴重複を加味した統合リーチを算出し、費用対効果の高い番組をプランニングできる。

 <活用例>
 タイム改編時、すでに提供している番組に3番組ほど追加したいが、どの番組を追加すると全体のリーチが最も伸びるだろうか、といったシーンでの判断材料に。

 これらのツールを組み合わせて活用することも可能。

 例えば、「People Driven Score(意識データver.)」で性年代別の視聴率をベースに、車購入に関心がある層を掛け合わせてターゲットの含有率が高い番組を洗い出し、それぞれの番組の費用対効果をランキング化。それらの番組を「番組フォーメーションチェッカー」でターゲットへの到達率から再度比較し、購入番組を決定することができる。

「People Driven Score(意識データver.)×「番組フォーメーションチェッカー」を組み合わせたプランニング例
「People Driven Score(意識データver.)×「番組フォーメーションチェッカー」を組み合わせたプランニング例

 なお、2021年4月のテレビ番組改編時に一部先行導入されている。

 現在テレビの視聴データは、性年代カテゴリーだけでなく、視聴者に関する趣味、嗜好、特性などの詳細プロフィールを匿名取得・詳細な分析が可能となった。一方で、テレビタイム広告の取引は性年代による視聴率をもとにしたCM効率で番組を評価して考えるのが一般的だ。

 そのため、精緻なターゲット像を描いても、実際にタイム広告枠の購入につなげることは難しいという課題がある。

 この背景から電通は今回のツール開発に至った。これにより広告主がテレビ広告へ求める基準にあった、番組評価を行うことが可能となる。また、それぞれコストパフォーマンスを加味したランキング形式でのプランニングが可能なため、プランニングにおける分析・評価・提案の高速化も期待できる。

【関連記事】
テレビCM1本ごとの反応を広告主のKPIに沿って分析・可視化 電通がダッシュボードサービスを提供開始
テレシー、AppsFlyerとテレビCMデータを連携 テレビCMのリアルタイム効果測定機能を強化
TVISION、 放送枠の影響を除いたテレビCMのクリエイティブパワーを分析・評価可能に
電通とBSフジ、視聴データを活用した運用型テレビ広告サービス 「CONNECTED VIEW」を開発
ADK MS、テレビスポット個人視聴率予測システム「Spot-Navi AI版」を提供開始

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZineニュース連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2021/04/02 09:40 https://markezine.jp/article/detail/35975

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ


イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング