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今年の夏、“次世代セカンドライフ”3Dコミュニティサービスは「ゲーム」と「美少女」が激突

ソニーのPS3ユーザー専用コミュニティ「PLAYSTATION Home」

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は4月22日、「プレイステーション 3」(PS3)ユーザーの一部を対象に、PS3専用ソフトウェア「PLAYSTATION Home」の限定的ベータテストを2008年夏に実施することを発表。秋には、オープンベータサービスへと移行する。

 「Home」は、PS3のPLAYSTATION Network上で提供するオンライン3Dネットワークコミュニティ。世界中のPS3ユーザーが、コミュニケーションやショッピング、オンラインゲームを楽しんだり、ユーザーがつくったコンテンツやスペースを公開することもできる。「Home」のベータテストは当初、2007年の春に行われる予定だったが、約1年半遅れて2008年夏にずれこんだ。

 パソコンのブラウザで楽しむセカンドライフとは異なり、ゲーム機PS3で動作する「Home」では、街や建物の内部、人物もよりより美しい3DCGによって表現される。Homeの中心となるラウンジ「ホームスクエア」からは、ユーザー自身の部屋や、ゲームスペース、動画コンテンツを見ることができるシアターへと通じている。コミュニケーションはテキストチャットとボイスチャットの2つが可能。、ラウンジで知り合った人を誘ってHome内からPLAYSTATION3ゲームを起動し、一緒にオンラインゲームに参加することもできる。

美少女キャラと島で暮らせる「ai sp@ce」

 もうひとつ、今年の夏に登場する3Dオンラインコミュニティサービス「ai sp@ce(アイスペース)」は、人気美少女コンテンツ「CLANNAD」「SHUFFLE!」「D.C.Ⅱ ~ダ・カーポⅡ~」の世界やキャラクターを、3Dでオンライン上に再現する新しいコミュニケーションサービス。

 プレイヤーは自身が扮する「アバター」を操作し、各作品の世界観を表現した「島」の中で、美少女キャラクター「キャラドル」との生活を楽しむことができる。髪型や服装を設定して自分だけのキャラドルを作ることも可能。アバターのパートナーであるキャラドルは、部屋では勝手に動き回り、部屋の外ではアバターの後をついて回る。また、各作品の中心には「アキハバラ島(仮)」という共有空間が存在し、多くのアバターやキャラドルが集まって会話やイベントを行うなど、さまざまなコミュニケーションを楽しむことができる。

 ai sp@ceの運営には、ドワンゴ、ヘッドロック、ブシロード、ビジュアルアーツ、オメガビジョン、サーカスが参画。人気美少女ゲームやコンテンツを生み出してきたメーカーとネットワークゲーム開発のノウハウを持つエンタテインメント企業がタッグを組む。また、ドワンゴの子会社である株式会社ニワンゴが運営する「ニコニコ動画(SP1)」の「ニコニコアニメチャンネル」内に専用コーナーを設け、ユーザーが「ai sp@ce」内で撮影したプレイ動画をアップすることもできる。

「テーマパーク」としての質が問われる3D仮想空間サービス

 2002年にオンラインの3D仮想空間サービス「セカンドライフ」が登場し、世界中のユーザーがコミュニケーションを楽しんだり、建物をつくり、イベントに参加し、仮想通貨リンデンドルを介したビジネスを行うことが可能になった。その可能性の大きさと自由度の高さが多くの人を引き付け、広報活動の一環としてセカンドライフ支店などを立ち上げる企業も登場した。

 しかし「セカンドライフで~」といううたい文句によって、注目を維持するのはそう簡単ではないことに、多くの人が気づきつつある。3D仮想空間にひんぱんに長期間にわたってアクセスするのは、そこに自分の居場所やコミュニティを持っている人、興味のあるイベントがある人たち。しかしほとんどの人は、そうした場所や目的を見つける前にセカンドライフに対する興味を失ってしまう。

 PS3というゲーム機をプラットフォームとした「Home」と美少女キャラと生活できる「ai sp@ace」では、利用者はそれぞれ共通の関心や欲望を持って仮想空間にやって来る。テーマパークを作りたいという欲望とテーマパークで遊びたいとい欲望の両方を見たせる可能性を持ちながらも、これからは後者に重点を置いた、よりエンタテインメント色を明確に打ち出したサービスが増えていきそうだ。

【関連リンク】
美少女キャラと3D空間で生活できる「ai sp@ce」2008年夏オープン
ソニーが「セカンドライフ」を超える? PS3専用3D仮想世界コミュニティサービス「Home」を今秋スタート
【実態調査】日本のSecond Life利用率、2.4%に留まる

PLAYSTATION@Home
ai sp@ce

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

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2008/04/27 18:30 https://markezine.jp/article/detail/3490

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