震災前と震災後で、利用に変化
IMJモバイルは、東日本大震災の発生から2週間が経過した3月26日から28日にかけて、「東北地方太平洋沖地震に伴うツイッター、フェイスブック利用実態に関する調査」を実施した。調査は被災地を除く全国の20~59歳のツイッター、フェイスブックの利用者932名を対象に行われた。
ツイッターとフェイスブックの利用者に利用し始めたきっかけをたずねたところ、地震前からの利用者と地震後からの利用者に違いが見られた。ツイッターでは、地震前からの利用者は「流行していたから」との回答が最も多くなっているのに対し、地震後からの利用者では「友人、知人、家族に推奨されたから」が最も多くなっている。
一方、フェイスブックでは利用開始時期に関わらず「友人、知人、家族に推奨されたから」との回答が最も多く、2番目に多い「メディアで取り上げられていたから」との回答は、地震後からの利用者の方が約10ポイント高い結果となった。
また、「非常時の連絡手段として利用できる」との回答は、地震前に比べて地震後からの利用者のほうが、ツイッターでは23ポイント、フェイスブックでは8ポイント上回る結果となり、地震の前後でサービスのとらえ方に変化が生じている。
地震発生後72時間以内に、どのように利用したか
地震発生前からツイッター、フェイスブックを利用している人に、地震発生後72時間以内にそれぞれどのように利用したかをたずねたところ、ツイッターでは「情報の収集」「情報の共有」が上位にあがった。一方、フェイスブックでは「友人・知人の状況確認」「情報の収集」があがっており、両サービスは目的に応じて使い分けされていたと考えられる。
地震発生時に利用した際、「役に立った」「やや役に立った」と感じた利用者はツイッターでは79%、フェイスブックでは62%にのぼり、高く評価されている。今後も利用を継続したいかについては、「利用したい」「やや利用したい」との回答はツイッターでは91%、フェイスブックでは86%となっている。
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