ネットの先々で待ち構えていたかのように表示されるリタゲ広告。その特性を活かした取り組みが、フランスで行なわれました。これ、怖すぎます! 海外の広告・宣伝・プロモーション事例情報を提供している「AdGang」からの厳選記事を紹介するこの連載は、毎週水曜日更新です。
キャンペーン概要
時期:2015年
国名:フランス
ブランド/企業:Innocence en Danger
業種:慈善団体
ネットの向こう側で、誰が見てるかはわからない
子供を性の対象とする小児性愛者。彼らは獲物(ターゲット)を探すために、日夜インターネットを悪用しています。
知らぬうちに彼らの追跡を受けているかもしれないティーンエイジャーに“インターネットの闇の目”の存在に対する警告を行うために、子供たちを守る支援団体「Innocence en danger」は、フランスで、リターゲティングバナー広告を使った斬新な取り組みを実施しました。
リターゲティングバナー広告とは、誰もが体験したことがあるかと思いますが、どのページに飛ぼうともユーザーを追いかけるかのように何度も何度も表示される広告のことです。今回は、“小児性愛者の目”をこの広告手法を用いて表現しました。
Innocence en dangerが制作したリターゲティングバナー広告のデザインがこちら。なんとも怪しげな男性が不気味な微笑みを浮かべています。実際にバナーに映る男性は静止画ではなく、サイト閲覧者の様子をうかがうようなそぶりを見せる動画です。

こちらの広告はフランス在住のティーンエイジャーのクッキーに反応するように設定されており、ティーンエイジャーがFacebookを閲覧すると、この男性の姿が表示され……

国内の人気サイトのページに遷移しても、画面上のどこかしらに男性が現れ、ティーンエイジャーをインターネット上でフォローし続けます。

そして、この怪しい男性に10回フォローされた(=10回広告が表示された)ティーンエイジャーには、以下のメッセージが表示されます。

インターネット上で誰があなたを追跡しているかを知ることは、これほど簡単ではありません。
そして、Innocence en dangerのサイトへ遷移するリンクから、インターネットの恐怖について学ぶよう呼びかける、というものでした。

本取り組みはフランスのティーンエイジャー20万人を対象に、彼らの利用頻度が高いFacebook、melty、Yahoo!など全6サイトで実施されました。キャンペーン後同団体のウェブサイトへのトラフィックは354%も増加することに成功したといいます。
ネットユーザーが見慣れたリターゲティング広告を応用して、ティーンエイジャーに“インターネットの闇(の目)”を警告する秀逸な取り組みでした。
動画はこちら
参考サイト
先週の紹介キャンペーン
持ち帰り率100%! 世界に一つだけの『パーソナル機内誌』”
記事転載元:AdGang
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