日経リサーチは企業ブランド調査「ブランド戦略サーベイ」の直近10年間のデータ分析に基づく「ブランド・グロース(BG)指数(Brand Growth Index)」を開発した。
この指数は2011年~20年に実施した10年分の「ブランド戦略サーベイ」の結果による企業ブランド力※の平均に、増減幅や上昇幅といった「勢い」を加えて総合的に分析、算出したもの。
また、同指標に基づいた成長力ランキングも公開された。
ランキングのトップはアップルジャパン、2位がLIXIL(リクシル)だった。1位と2位の間も大差がついたが2位と3位も同様で、この2ブランドが突出した形となった。LIXILは2011年に国内の主要な建材・設備機器メーカー5社が統合して誕生した企業。「勢い」スコアが全体1位で、10年間にブランド浸透が進んだことがうかがえる。
上位を見ると、アップルジャパンに代表されるスマホを起点に各種周辺機器・サービスを提供している企業と、LIXILをはじめ、ダイソンやアイリスオーヤマといった生活者視点で商品開発を続ける企業が目に付く結果となった。
※ブランド戦略サーベイでは「愛着度(ビジネスパーソンは企業魅力度)」、「自分必要度(ビジネスパーソンはビジネス有用度)」、「ブランドプレミアム」、「独自性」、「推奨意向」の5つの評価項目に基づいて企業ブランド知覚指数(PQ=Perception Quotient)を算出。コンシューマーとビジネスパーソンそれぞれのPQを計算し、そのスコアを統合したものを総合PQとしている。BG指数の算出にあたっては総合PQを企業ブランドの総合力として使用している。
【関連記事】
・ブランドイメージYouTubeが2年連続1位/上昇力1位ワークマン【日経BPコンサルティング調査】
・電通PR、経済とブランディング両面で分析・数値化する指標を開発 社会に与える影響を2軸で評価
・ネオマーケティング、ブランディング活動を調査する「エボークトセット調査」を提供開始
・AOI Pro.がBtoB企業のブランディング支援事業「AOI BtoB Branding」を開始
・D2Cサイトのコンサルティング&ブランディングを行う「D2C Branding」が設立