博報堂DYホールディングスは、3Dアバターを高速に生成する技術を持つVRCと3Dアバター技術利活用の共同研究契約を締結。第一弾として、VRCが保有する3Dアバターを用いた次世代ファッション購入体験の価値検証に向けた共同研究を開始する。
共同研究ではまずVRCの3Dアバター生成技術及びバーチャル試着技術を用いる。これは3Dスキャナやスマートフォン用アプリで生成した生活者自身の3Dアバターに、別途3Dデータで用意した服を自身のアバターに着用させる技術を組み合わせ、アバターの動きに応じた服のシワや揺れをバーチャル上に再現することで、着用感やサイズ感、自身に似合っているかどうかの確認を可能とするもの。
生活者が自身のアバターを持つようになれば、手荷物が多くて試着が面倒な時、あるいは脱ぎ着しづらい格好をしているため試着を躊躇うような場面でも、まずはアバターに着用させてみることで店頭では実試着へのハードルが下がり、ECにおいても購入時の失敗が低減することでより自分の望む買い物体験が可能になることが期待できる。
また、バーチャル試着された衣服の人気動向が計測可能となるため生活者ニーズをとらえた生産量コントロールができ、バーチャルで服をリリースしてから人気のあるものをリアル生産に移すようなバリューチェーンの再編成を行うDXも期待できる。
これにより、原材料の調達、生地・衣服の製造、そして輸送の全体量の最適調整は、廃棄量の減少にもつながり、持続可能なファッションビジネスの実現にも貢献すると両社は考えている。
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