Yahoo!、Googleの検索結果ページ2660URLの更新日時を調査
更新日時の新しいページは、「情報が新しい」「管理者およびユーザーに放置されていない」という点において価値を持ちます。では、検索エンジンにもその点を評価するアルゴリズムが組み込まれていてしかるべきではないでしょうか?
このシンプルな疑問を、Yahoo!、Googleの検索結果1位~100位、計2660URLの「ファイル最終更新日時」を調査することで推測する事にしました(6000URL調査中、ファイル更新日を調べることができた件数が2660URL)。
やはり、上位のサイトはファイル更新日時が新しいのでしょうか?
今回の調査データ「ファイル最終更新日時の新しさ」は、必ずしも「=ページの更新頻度」を表すものではありません。それとほぼ同意の趣旨で行ったリサーチではありますが、更新頻度のデータの獲得が困難であるため、最終更新日時のデータを採用しました。
Yahoo! ファイル更新日付 調査日:2008/05/06 容量:182KB | |
Google ファイル更新日付 調査日:2008/04/24 容量:206KB |
調査結果(1)-上位ページほど更新日が新しい
全2660URLのファイル更新日を、順位別にまとめたところ、上位ページほどファイル更新日が新しいというデータが浮かび上がりました(※下グラフ参照)。
グラフのデータの傾向(赤線)の傾斜をみるに、GoogleはYahoo!に比べ、より更新日時の新しさが重要視される傾向が見えます。
このように、単に更新日時をみる限りでは、上位表示に強い影響があるように感じられますが、SEOには他要因も強く影響するため、ファイル更新日時に関わる他要因も合わせて調査致しました。
更新日時が新しいページ=CGMサイトの可能性も?
更新日時が新しいページは、CGM(Consumer Generated Media)である可能性も高いため、そのケースは排除した上でデータの傾向を再確認したいと思います。
CGMは、いわゆる口コミサイト、SNSなどの大規模サイトが多く、数万人~数百万人規模のユーザーの情報発信に応じて次々にページが自動増産されていくため、そのインデックス数、サイト内被リンク数は膨大な規模となります。これは上位表示されるための強力な要素であり、上位表示要因としての更新日時の効果をみる上で、データを乱してしまう可能性が極めて高いためです。
上記の理由に基き、全体の20%近くを占める、インデックス数が1000件を超える中~大規模サイトを調査対象から排除してみます。