NTTアドは8月に、首都圏在住の20代男女300名および30~50代男女300名、計600名を対象にアンケートを実施し、比較分析を行った。「携帯電話アドレス帳に登録している人数」は、20代で平均74.8人、30代以上で平均51.6人。いずれのカテゴリーとも、20代の「知り合い」の人数が上回っている。
交友関係に関する意識として、20代に顕著なのは「状況や相手に応じてキャラクターを使い分ける」「できるだけ長くつきあう」「同世代の人とのつながりを大切にしている」で、20代はキャクターを使い分けながら、交友関係を長期にわたって保とうと考える傾向が見られた。
コミュニティ参加率は、20代で33.6%、30代以上で26.6%となり、20代のコミュニティ参加率がやや高くなっている。参加コミュニティの数は、いずれの世代とも「1つだけ」または「2~3」の比率が高くなってる。最も多くのコミュニティに参加しているのは20代男性で、「11~15」をかけもちしているという回答が1件みられた。
日常生活における関心領域は、20代、30代以上ともに「事件、事故のない安全な環境で生活する」「健康によい食生活や規則正しい生活をする」で、いずれも約8割に達している。一方、20代と30代以上のポイント差が大きいのは、「多くの人と出会ったり、多くの人から愛される」「尊敬されたり、社会的な名声を得る」「創造的な活動をしたり、自分の目標を達成する」で、20代は多くの人とのつながりや他者からの承認を求める傾向が強くなっている。
こうした傾向について、調査レポートでは、20代は多感な年頃に、バブル経済崩壊や阪神・淡路大震災など、経済的・社会的事件の影響を受けてきた世代であることから、多様な人たちと広く長く多面的につながることで、自己実現に向けての達成意欲を高めようとしているのかもしれないと分析している。
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