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HIV予防広告「あなたの見知らぬ大勢の男性が
“ここに”チェックインしたことがあります。」


 海外の広告・宣伝・プロモーション事例情報を提供している「ブログタイムズBLOG」からの厳選記事を、週に1回お届けするこの連載。今日はちょっと刺激的なヴィジュアルを使ったHIV予防広告を紹介します。毎週水曜日更新。

キャンペーン概要
  • 時期:2012年1月
  • 国名:フィンランド
  • 企業名:HIV/AIDS(Finnish AIDS Council)
  • 業種:医療

ソーシャルメディアのメタファーが、より深いメッセージを伝える

 HIVの予防を促すプリント広告。ランジェリー姿の女性の開かれた股間に、Facebookの位置情報サービスでお馴染みのチェックインマークが据え付けらているというクリエイティブ。

 この奇妙な写真の右隣には、“Matti Virtanen and 19 others were here.” (Mattiとその他19人の男性がここにチェックインしたことがあります)と記載されています。

 このクリエイティブを通じて、『今まさにあなたの眼前にいる女性には、こんな過去(= あなたの見知らぬ男性との数多くの性交経験)があるかもしれませんよ!だからコンドームをつけて自衛しましょうね』と示唆しているようです。

 メッセージの中の“19 others”となっているところが、『あなたの知らない誰か』という微妙なニュアンスを上手に演出しています。まさにそれこそが“HIVにかかるリスク”ですからね。

 合わせて、自分の友達・知人(今回の場合はMatti Virtanenさん)がチェックイン済みというのも別の意味でショックは大きそうです。

 この広告表現に批判の声もあるでしょうが、「HIV予防」という重苦しく、かつ、様々な広告表現で言い尽くされてきたテーマを、流行りの位置情報サービスを当たり前のように生活の一部として使いこなす『デジタルネイティブ』の思考に即して、自分事として捉えさせようと働きかけたメッセージ&クリエイティブに個人的には感心しました。斬新ですね!

参考サイト

 ・Creative Criminal

先週の紹介キャンペーン

 記事転載元:ブログタイムズBLOG

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この記事の著者

山田 健介(株式会社PR TIMES)(ヤマダケンスケ (PR TIMES))

著者Twitter著者Facebook●About / PR TIMES Inc ・プレスリリース配信サービス「PR TIMES」の運営 ・ブログマーケティングサービス「ブログタイムズ」の運営 ・WEBクリッピングサービスの提供●About / Vector Group コアバリューである「モノを広める」スキルを通じて、企業・消費者の皆様をマッチしたサービスを提供しています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/02/15 10:15 https://markezine.jp/article/detail/15178

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