BtoC編:Appleが首位を堅守
日経BPコンサルティングは、「ブランド・ジャパン2013」の調査結果を発表した。
BtoC編のブランドランキングをみると、総合力第1位は前回に引き続きアップル。第2位は同スコアでGoogleとユニクロ。第4位はユーチューブであった。
総合力順位が大きく上昇したブランドの中で目立つのは、コンビニエンスストアの大手3企業だ。セブン-イレブン(第22位)、ローソン(第39位)、ファミリーマート(第57位)は、いずれも前回順位を大きく超えた。PB商品や生鮮品など商品の扱いを増やしたり、コミュニケーション面でもSNSでの情報提供、ポイント・クーポンの導入などを積極的に行っていることが、各企業ブランドのアウトスタンディング(卓越性)のポイントを伸ばすことに結びつき、評価されたようだ。なお、2012年の3~11月期の決算では、この3社は営業利益が同期として過去最高を記録しており、好調であった。
一方、日本の大手家電・電気機器メーカーに元気がない。パナソニック(第14位)、シャープ(第54位)、キヤノン(第62位)は順位を下げた。
今回のBtoC編の結果を振り返ると、製品ブランドの向上が、結果として企業ブランドにも良い影響を与えているパターンが多かった。赤城乳業のガリガリ君(第65位)、ユニクロのヒートテック(第44位)、カルビーのじゃがりこ(第66位)などが好例である。
BtoB編:トヨタ自動車が前回に引き続き首位、タニタが初のトップ10入り
BtoB編では、前回に続きトヨタ自動車が首位に。「信用力」「一流である」「日本を代表している」「この企業から学びたい」などの項目でトップとなった。第2位はアップル、第3位には同スコアでGoogleと本田技研工業がランクインした。
注目すべきは今回初めてトップ10入りしたタニタ。前回調査の第38位から、今回は第8位と躍進した。タニタはBtoC編でも前回の第105位から今回第60位になった。
【調査概要】
調査対象:一般消費者と、仕事を持つビジネス・パーソン
調査期間:2012年11月~2013年1月
回答者数:約6万人
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