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三橋ゆか里の「女性向けマーケティング☆ア・ラ・モード」

夏ならではの海外マーケティングキャンペーンを10個集めてみました。

 猛暑といわれた今年の夏。でも夕方になると気温も下がってきて、そろそろ夏も終わりかなという気持ちになる今日この頃。三橋ゆか里さんが、夏だからこそ楽しめる海外マーケティング事例を10個ご紹介します。

世界の“夏らしいキャンペーン10選”

 暑い夏、皆さんはいかがお過ごしですか? この常夏も残すところ1か月くらいかしら。暑いのが苦手だから名残惜しいってことはないけれど、夏ならではの風物詩はとっても好き。花火や夏祭り、風鈴、プール、浴衣。ということで、(ってすこし無理矢理)今回は夏ならではのマーケティングキャンペーンを集めてみました。夏だからこそ楽しめる海外のマーケティング事例をご覧あれ。

1. お医者さんはいませんか? ならぬ、カナダ人はいませんか?

 カナダのMolson Beerが仕掛けたゲリラマーケティング。2005年に米国のCoors(クアーズ)と合併するまで、Molson Beerのスローガンだった“I am Canadian”。ロンドンやベルギーなどヨーロッパ各国の街中に、ユニークなビール専用の冷蔵庫を設置。なんとこの冷蔵庫、開けて中のビールを飲むためには、カナダ人であることを証明することが必要なの。カナダのパスポートを読み取らせると、初めて冷蔵庫が開いてみんなにビールを配ることができる。“I am Canadian”をうまく主張するキャンペーンね。

2. 溶けるアイスキャンディで環境保全を訴える

 インドで環境保全に取り組むAicmedというボランティア団体が、子どもを対象に、Rollickというアイスクリームメーカーと組んで実施したキャンペーン。目的は、子どもにも今より少し地球温暖化を認識してもらうこと。アイスキャンディを終わりまで食べ進めると、棒の部分に何かが見えてくる。そこには死んでしまった北極グマと、“When the ice melts they die”(氷が溶けると、彼らは死んでしまう)の言葉。子どもにもわかりやすいメッセージ性の高いキャンペーン。

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3. バドワイザーの価格は気温が決める

 夏になると、温度を使ったキャンペーンがいろいろ出てくるね。暑い夏といえば、連想するのは冷たいビール。ということで、バドワイザーがアイルランドで行ったキャンペーン「Budweiser Ice Cold Index」。2500店のパブで、気温に応じてビールの価格を変動させるというもの。専用のアプリから参加店舗を探して、お店のバーテンダーにコードを教えてもらうと特別なクーポンが取得できる。たしかに、ビールって決まった銘柄しか飲まないって人も多そうだから、新しいビールを飲むいいきっかけになりそう。

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4. ぬるくならないコーラ

 コカ・コーラのユニークなキャンペーンは数を上げればキリがないけれど、コロンビアで配られた氷でできたコーラボトルもなかなかおしゃれ。衛生面はどうなんだ!なんて声もあるけれど、海で夏を楽しむ人たちはきっとお構いなしだよね。コカ・コーラのロゴが印字されたスリーブを持てば、手がかじかんでしまうこともなさそうだし。“Share Happiness”というコカ・コーラのブランドメッセージを体現するキャンペーンの数々をまとめた動画もあるので併せてどうぞ。普通の缶に見えるコカコーラが実は2つに分けられる“Sharing can”も素敵なアイディアね。

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5. 笑ったら負けよ、あっぷっぷ

 顔認識のテクノロジーを使って、笑顔のごほうびにアイスクリームをプレゼントするシンプルなキャンペーンもあるけれど、もうひと捻りほしいところ。イギリスのミルクシェイクのブランド「Frijj」が立ち上げたのは“You LOL, you lose”というウェブサイト。LOLは“laugh out loud”(声を出して笑う)、笑った人が負けというコンセプトで、YouTubeの面白い動画を引っ張ってきて、それを笑わずにどれだけ観られるか競うの。ウェブカメラと顔認識のテクノロジーを使っていて、笑った時点でゲームは終了。タイムはSNSで友達に共有できる。斬新なフレーバーのミルクシェイクへの免疫をつけるために、ちょっとやそっとのことでは驚かないようにってことらしい。

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この記事の著者

三橋 ゆか里(ミツハシ ユカリ)

ライター・記者。 オンラインショップ、UIコンサルティング会社、Web制作会社等を経て2009年に独立。日経デジタルマーケティング、TechWave、Tech in Asia(英語)などで執筆。また、女性誌のウェブサイトやスマホアプリ紹介の記事も手がける。アジアのITニュースが集まるStartup...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2013/09/05 11:00 https://markezine.jp/article/detail/18342

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