西武鉄道とヤフーは、ビッグデータとAIを活用して西武線の混雑予測を行い、Webサイトで発信する実証実験を8月19日から9月20日にかけて実施する。
同実証実験では、ヤフーが提供する乗り換え検索サービス「Yahoo! 乗換案内」などに蓄積される将来の予定を含む路線検索履歴のビッグデータを、個人が特定できないよう統計化。AIによる解析を行い、駅ごとの混雑パターンを推定する。また西武鉄道の駅別・時間帯別の降車人数データを掛け合わせることで、混雑予測の精度を向上させる。なおこの仕組みは、「Yahoo! JAPAN研究所」と東京工業大学の下坂正倫准教授の研究チームが連携して開発したAIを基にしている。
同実証実験が行われる駅は、池袋駅と西武新宿駅、高田馬場駅、国分寺駅、西武球場前駅の計5駅。混雑予測は、西武鉄道Webサイトに開設される「混雑予報サイト」から閲覧できる。
なお同実証実験は、ヤフーが10月から提供する事業者向けデータソリューションサービス「DATA FOREST(データフォレスト)」のサービス開始に向けた実験の一例として実施される。
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