一般社団法人マーケターキャリア協会(以下、MCA)は、MCA会員総会を7月10日にオンラインで開催。これまでの活動の振り返りと、2020年度に新たに開始するプログラムについて説明を行った。
MCAは2019年3月に設立されており、現在会員が901名(7月10日時点)となっている。事業会社の会員が54%、マーケティング部門に所属する会員は43%を占めている状況だ。
2019年度はMCAの理事とゲスト講師によるキャリア育成プログラムの「MCA道場」、MCAのメンターと1対1でキャリア相談ができる「MCAメンターシッププログラム」、ワークショップやネットワーキングを通じてキャリアについて考える機会を提供する「MCA Meet Up」を中心に活動してきた。
今回の発表会では、これらの活動のアップデートに加え、新たな活動として、「MCAサポーターズ」と「MCA 幸せな就活」を開始することを明らかにした。
MCAサポーターズは、マーケターのキャリア構築を支援するための企業との共同プログラム。優秀なマーケターに共通しているコンピテンシー(成果を出す人の行動特性)を明らかにし、その特性を広く共有して一般化することを目的としており、企業で活躍するマーケターを中心にインタビューなどの定性調査を実施。その上で結果を発表する。
そして同プログラムは、MCA理事であるベーシック代表取締役の秋山勝氏とPlug and Play Japanの執行役員CMOの藤本あゆみ氏に加え、パーソルホールディングスのCDO兼グループデジタル改革推進本部 本部長を務める友澤大輔氏が共同パートナーとなって進行している。友澤氏は発表会の中で、同プログラム参画に対する意気込みを以下のように語っている。
「企業の求人票のレベルアップを図るとともに、マーケターの職務経歴書やキャリアの棚卸しができるフレームワークがコンピテンシーだと思っています。パーソルホールディングスの持つアセットを提供して、標準的なマーケターのスキルや行動特性を定義し広く一般に普及していきたいです」(友澤氏)
もう1つの新プログラムである「MCA 幸せな就活」では、イトーヨーカ堂、パナソニック、ポーラ、ミツカン、横河電機の5社が参画し、新卒マーケター採用支援を行っていく。
具体的には、2~3ヵ月間でMCAと参画企業の5社からプログラムに参加した学生に対し課題を出題。アドバイザーである早稲田大学の守口剛教授やMCA、参画企業がフォローしながら課題に取り組み、学生によるプレゼンが行われる。
優秀な学生に対しては、参画企業からインターンや採用プロセスへの招待が届く仕組みとなっている。
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