ネオマーケティングは、「動画広告の接し方」をテーマにインターネットリサーチを実施し、その結果を公開した。以下、一部内容を紹介する。
動画広告を「スキップ」する人は9割以上 スキップまでの過ごし方に差が
まず動画広告を目にした際に、途中でスキップをするか尋ねた。結果「必ずスキップする」「スキップすることが多い」と回答した人は全体の9割以上を占め、ほとんどの人が動画広告を途中でスキップしていることがわかった。
続いて、動画広告がスキップできるようになるまでの行動について聞いた。「広告をしっかり観ることが多い」と回答した人は8.0%、「他のことをすることが多い」と回答した方は27.9%となった。一方で「ただ待っていることが多い」と回答した人は64.1%となり、広告の内容によっては興味喚起され行動を起こす可能性があることが同調査よりわかった。
動画広告の嫌いな理由「本編の動画を邪魔される点」が81.9%
次に動画広告の印象を調査。結果、全体の8.5%が「好き」「どちらかといえば好き」と回答した。一方「嫌い」「どちらかといえば嫌い」と答えた人は64.2%となった。
さらに動画広告の嫌いな点について尋ねたところ81.9%が「本編の動画を邪魔される点」と回答し、最も多い結果となった。続いて「興味がない商品・サービスの広告が流れる点」「何度も同じ広告が流れる点」「広告自体おもしろくない点」となった。
26.6%が動画広告を視聴し印象が良くなったことがあると回答
動画広告を視聴しブランド/企業/商品の印象が変化したかを調査。結果、良くなったことが「ある」「たまにある」と回答した人は26.6%と、全体の約4分の1となった。
印象が良くなった理由について具体的に尋ねると、ストーリー性があるものやメッセージ性の強いもの、自分向けで知らなかった情報などが挙がった。また、良い音楽や好きなタレントを起用しているものは好まれている傾向にあることがわかった。
【一部抜粋】
・最初はただの広告だと思っていたが、ストーリー性がある話で見入ってしまった(女性、20代)
・英会話関連の広告で内容が自分向けに感じてめずらしくちゃんと観てしまった(女性、30代)
・ポイントアップのキャンペーンを知れた(女性、30代)
・英語の勉強法のCMで本当に効果的だと思って関心したことがあった(男性、40代)
・ドラマのような作りで見ごたえがあった(男性、30代)
・堅いイメージだった企業が自分が好きなタレントを起用しておもしろい広告動画を作っていた(男性、20代)
・具体的には思い出せないが、興味なかった企業のCMに好感を持つタレントを起用し、コミカルなCMに仕上がっていたりするとイメージも変わる(男性、40代)
・コロナに打ち勝つメッセージが伝わってきた(男性、20代)
・ダイエットサプリの広告で漫画になっておもしろかった(女性、30代)
動画広告により「印象が悪くなったことがある」人は45.6%
観た動画広告の内容により、そのブランド/企業/商品の印象が悪くなったことがあるか聞いた。「ある」「たまにある」と45.6%の人が回答した。
印象が悪くなった理由を聞いてみると、しつこい、うるさいと回答するほか、商品と広告のストーリーとの関連性が薄いから、嫌いなタレントが起用されているから、誇大表現と思われるからなどが挙がった。
【一部抜粋】
・曲やフレーズがくどいもの(女性、20代)
・使われている曲が耳障りだったり、同じことを繰り返されたりするのが苦手(女性、50代)
・商品の勧誘で信憑性の低い印象だった(男性、60代)
・何度も同じ広告が表示され、広告内容が疑わしいものは不信感を覚える(男性、30代)
・声が大きくしつこい内容だった(男性、60代)
・過剰な効能を表す画像で観ていて不快になった。実際の内容と差異のあるアプリ広告は企業への不信感が募る(女性、30代)
・子供向けのおもちゃの広告だったが、ラブストーリーを観ていたので 現実に引き戻されてしまいタイミングが悪く印象が下がった(女性、40代)
・嫌いなタレントが出ていたのが不快だった(男性、50代)
2割弱が動画広告視聴をきっかけに購入した経験があると回答
観た動画広告の内容が自分向けだと感じることはどの程度あるかを調査。結果「ほとんど感じない」と67.8%が回答した。
最後に動画広告を観たことがきっかけとなり商品を購入した経験はあるか聞いた。「まったくない」と回答した人が82.3%と多くを占めたものの、1回以上商品を購入した人は17.7%と、2割弱という結果となった。
【調査概要】
調査の方法:ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWebアンケート方式で実施
調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、20歳~69歳の男女を対象に実施
有効回答数:1,000名
調査実施日:2020年12月23日(水)~2020年12月24日(木)
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