“ジェンダーレス発想”のビューティケアブランド「Magnifique」
MarkeZine編集部(以下、MZ):今日はコーセーコスメポートの戦略事業部でブランド戦略の推進を担当されている西村さんと、EC事業を推進されている倉田さんに、ビューティケアブランド「Magnifique(以下、マニフィーク)」でのTwitch活用施策についてお話を伺っていきます。まずは、マニフィークがどういったブランドなのかご紹介いただけますか?
西村:マニフィークは、“ジェンダーレス発想”をフィロソフィーとして持つビューティケアブランドです。「いい顔は、自然でつくる。」をブランドのタグラインとし、厳選した天然由来の成分をふんだんに取り入れた、ネイチャーサイエンスのケアアイテムを展開しています。
ターゲットとしているのは美容に感度の高い20代後半から30代前半のビジネスパーソンです。昨今キャンプやグランピングが流行っていますが、これには「日々の仕事の緊張やストレスを自然の中で解放したい」というインサイトがあると捉えています。マニフィークでは、外見だけでなくそうした内面のマインドも大切にしたいというビジネスパーソンのインサイトを軸に、ブランドを設計しています。
男性用化粧品×ECの市場でNo.1ブランドを
MZ:マニフィークは2020年9月にローンチし、発売当初はAmazonとコーセー直営のEC・リアル店舗で先行販売をされています。ここまでブランド展開はデジタルに重点を置かれてきたのでしょうか?
西村:マニフィークは、男性用化粧品の購入方法の変化を受けて開発されたブランドです。弊社に限らず、各ブランドがEC上でロングテールの品揃えを拡大させており、お客様においてはドラッグストアなどのリアル店舗で買うしかなかったときに比べて選択肢の幅が広がっています。男性用化粧品×ECの市場は我々にとって非常に大きなチャンスであると捉え、ここでお客様のファーストチョイスに入るようなブランドを目指し、マニフィークを開発しました。
そうした経緯もあって、マーケティングではデジタルに重点を置いたコミュニケーション施策を行っています。特にSNSでは、先ほどお話したターゲットのインサイトを踏まえ、独自の世界観を打ち出していくことを大事にしてきました。
MZ:そうした中で、どのような目的でTwitchの活用を考えられたのですか?
倉田:Twitch活用の狙いは大きく2つありました。1つはメインターゲット層への認知拡大、もう1つは双方向性のあるマーケティングコミュニケーションへのトライです。