慶應義塾大学商学部の髙橋郁夫研究室とNTTレゾナントは、「企業のCSR活動と消費者の購買意欲に関するアンケート」を2008年10月に実施し、800名(男性50%、女性50%)から有効回答を得た。
地球環境に配慮した商品や、売り上げの一部が発展途上国への寄付に回される商品などを購入したことがある消費者は約5割。最も購入経験が高いのは50代以上で、最も低いのは30代で、購入商品は食品関連や日用品など、1回あたりの支出額が小さい商品が中心となっている。
商品を購入した理由としては、購入経験のある人のうち約半数が「店頭などで見つけたから」と回答し、「普段から意識して購入しているから」という理由を挙げた人は、2割程度にとどまっている。
商品購入の経験がなく、今後も購入意向がないと回答した消費者にその理由をたずねたところ、「本当に社会貢献につながっているかどうかがわからない」という回答が54.0%に達している。また、「一般の商品に比べて割高」と回答した人46.9%にのぼっており、社会貢献の実感がしづらいことや価格面でのハードルが高い現状が浮き彫りになっている。
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