サイバー・コミュニケーションズは昨年12月に、ソーシャルメディアの利用が、購買行動に与える影響度についての調査を行った。クロスマーケティングを通じて行われた調査では、20~49歳の男女、計1100名から回答を得た。
最近1か月間にデジタル機器を購入した20~49歳の男女300人を対象にした調査では、商品を購入した人のうち53.6%が購入にいたるまでに「価格.com」と接触。購入の決め手となるページは「レビュー」「価格」で、情報の信憑性については93.8%という高い支持があった。
最近3か月間に新商品の化粧品を購入した女性300人を対象にした調査では、商品を購入した人のうち23.6%が「@cosme」に接触していることがわかった。 購入の決め手となるページは「レビュー」「ランキング」で、情報の信憑性についてはこちらも94.1%と高くなっている。
また、1週間に1回以上料理サイトを見ている20~49歳の女性500人を対象にした調査では、料理サイトを利用する約9割の女性が「クックパッド」を利用しており、クックパッドで紹介されているレシピを見て、食材や料理器具の購入意向が高まる傾向があ。
今回の調査では、生活者の購買決定において集合知メディアは認知、興味喚起、比較・検討、購入の決め手、情報の共有といったすべての意識段階において、従来の広告メディアと比較して影響を与えており、その傾向は特にデジタル購入時では大きくなっている。また、生活者は目的に応じてソーシャルメディアを活発に利用し、認知から購買行動の最終地点に近いところまで集合知メディアの内容を確認し購買の意思決定を行う傾向にあることが明らかになった。
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