生活者の真の姿を捉えて企業のマーケティング活動を支援する「カスタマーフォーカスマーケティング」に取り組む大日本印刷。同社は1万5000人の生活者に実施した購買行動やメディアとの接触、ライフスタイルなど約1200の質問に対する回答結果から、生活者の価値観を独自に分類した「価値観データベース」と、企業の顧客情報を連動させ、迅速に生活者の価値観と自社の商品が持つ価値を分析するサービスを開始した。
大日本印刷が独自に構築した「価値観クラスター」を利用して、企業の顧客(生活者)の価値観を判別する「生活者DNA」と、自社の商品がどんな価値観を持つ生活者に購入されるかを把握し、商品の持つ価値を判別する「商品DNA」の情報を企業へ提供することによって、マーケティングのスピードと精度を高めるのがねらいだ。
独自に構築した「価値観クラスター」を、生活者一人ひとりが持つ「普遍的な消費価値観」と、商品の比較検討時に重視する「購買比較時の意識」という2つの視点に絞り込んで、生活者の価値観を判別。独自のロジックと過去の購買行動などから生活者の価値観を判別し、30種類のクラスターに分類している。
「生活者DNA」は、価値観データベースと企業の持つ購買履歴などの顧客情報とを掛け合わせることで、生活者を30の価値観クラスターに分類して、個々の価値観を推測するもの。また、「商品DNA」は、自社の商品がどんな価値観の生活者に購入されているかを知ることで、商品が持つ価値を把握する。
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